俳優の阿部サダヲが主演を務めるテレビ朝日ドラマ『しあわせな結婚』(毎週木曜21:00~)のポスタービジュアルが26日、解禁された。

  • ドラマ『しあわせな結婚』 =テレビ朝日提供

大石氏が、NHK大河ドラマ『光る君へ』以来初の連続ドラマの脚本を務める同作。主人公・原田幸太郎(阿部)は、世間の注目を集めるセンセーショナルな事件の裁判でいくつも無罪を勝ち取りながら、連日さまざま番組にも出演し、お茶の間から絶大な支持を得る人気弁護士。そして何より鉄板の独身主義者でもある男が、ある日突然、ほとんど笑顔も見せないミステリアスな高校の美術教師・鈴木ネルラ(松たか子)との“運命の出会い”を果たし、電撃結婚を果たす。しかし愛する妻は大きな秘密を抱えており、幸太郎の運命はとんでもない方向へ動き始める。

今回公開されたのは、アートディレクター・吉田ユニ氏が手掛けたメインビジュアル。「どんな秘密があっても、愛し続けることを誓いますか?」という“究極の夫婦愛”を問う本作のテーマを掲げたキャッチコピーに、手を伸ばした阿部と松を俯瞰で捉え、指輪に見立てるというインパクトのあるビジュアルに仕上がっている。

また、映画『カラオケ行こ!』で「第48回日本アカデミー賞」で最優秀賞音楽賞を受賞したシンガーソングライター・映画音楽作曲家の世武裕子氏が、劇伴音楽を担当することが明らかになったほか、Netflixでも世界配信されることも決定した。

コメントは以下の通り。

吉田ユニ氏

今回、この大石静さんのオリジナル作品のビジュアルを担当させていただけて、とても光栄です。ティザーとメインビジュアルどちらも担当させていただきました。ティザーは、お2人のお顔をしっかり出しながらブーケを仮面に見立てて作っています。メインビジュアルは、部屋を俯瞰から見た視点で、椅子が倒れ、グラスが割れている不穏な空気感を出しながら指輪に見立てて表現しています。どちらも結婚を想起させるモチーフを使いながらミステリアスな雰囲気を出しました。撮影する前のスタジオでは、お2人ともすごく明るく談笑していて飾らない気さくな雰囲気で、カメラの前では表情が一瞬でドラマの世界観になり、目力にとても引き込まれました。タイトルだけだとまだまだ想像できない、奥が深くミステリアスな、そしてそこに見る人もどんどんはまっていってしまいそうなドラマだと思います。私自身もすでに楽しみです。

世武裕子氏

しばらくドラマの音楽を書いていなかったので、最初は“映画であて書きばかりの私の音楽は通用するのだろうか?”と不安でした。全曲書き終えた今も通用しているのかはわかりませんが(笑)。でも、“パワフルでクリエイティブなチームに加われるならやってみたい”と、好奇心が勝って参加しました。制作はとっても楽しくて、お受けして大正解でした! 制作には、とにかく「世界観の一点突破!」で取り組みました(笑)。どこか少しおとぎ話のような登場人物たちは浮遊感があって、チャーミングで、夢のよう。同時に、明日街のどこかですれ違っても違和感がない気もする。そんな彼らそのもののような音楽を目指しました。大石さんの脚本には、キャラクターの背景、ディテールがいろいろと書き込まれていて、ゼロから生み出す人の頭の中はどうなっているんだろう…と尊敬するばかりです。物語を書ける人って本当にすごいですよね。さらっと挑戦的なところがこの作品の魅力だと思います。どこにも属していないような距離感も面白いと思います。まだ第1話の映像を少し観ただけですが、そういう期待と、二人の行方が、楽しみでなりません。

【編集部MEMO】
『しあわせな結婚』第1話あらすじ……弁護士の原田幸太郎(阿部)は、世間の注目を集めるセンセーショナルな事件の裁判で多くの無罪を勝ち取るかたわら、テレビ番組にも出演。お茶の間から絶大な支持を得ているスター弁護士。本業と並行してワイドショーやクイズ番組で活躍するなど、多忙な日々を送っている。 ある日、幸太郎は討論番組出演中に倒れ、病院に搬送される。一命をとりとめた幸太郎だが、すでに親はなく、50年間独身主義を貫いてきたため、見舞いに来る人もいない。ふいに猛烈な孤独感に襲われた幸太郎は、思わずエレベーターに乗り合わせた見知らぬ女性・鈴木ネルラ(松たか子)に声を掛けてしまう。するとネルラは突然持っていた紙袋を幸太郎に渡し、足早に立ち去る。あぜんとしながらもネルラのことが頭から離れなくなる幸太郎。しかし、もう一度彼女に会いたいという願いはかなわぬまま、退院の日がやってくる。幸太郎が玄関を出ると、そこにはネルラの姿が。驚く幸太郎にネルラは「うち行きませんか?」と声をかける。 ネルラに運命を感じた幸太郎は電撃結婚。各階に彼女の父・寛(段田安則)、弟・レオ(板垣李光人)、叔父・考(岡部たかし)が暮らすマンションで新婚生活をスタートさせる。週に一度、家族で食事を楽しむなど、鈴木家の結束は固く、元来“ひとり好き”な幸太郎は“こういうの苦手”と思いながらも少しずつなじんでいく。