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2025年シーズンは村上宗隆、塩見泰隆、長岡秀樹ら主力選手の故障離脱が相次ぎ、厳しい戦い強いられている東京ヤクルトスワローズ。シーズン後半に向けてさらなる戦力補強も考えられるだろう。そこで今回は、トレード市場でヤクルトの獲得候補になり得る選手を紹介したい。(※今季成績は6月23日時点)
今村信貴
・投打:左投左打
・身長/体重:180cm/90kg
・生年月日:1994年3月15日
・経歴:太成学院大高
・ドラフト:2011年ドラフト2位
近年は二軍で優秀な成績を残しているが、一軍での登板が限られている今村信貴。他球団であれば、一軍戦力になり得る存在だろう。
2011年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。プロ入り当初は先発で起用され、高卒6年目の2018年には6勝を挙げた。
2020年には12試合の登板で5勝2敗、防御率3.16の好成績を記録。だが、先発ローテーションへの定着には至らず。
2022年以降はリリーフに配置転換。同年は55試合の登板で2勝4敗21ホールド、防御率3.57とフル回転の活躍を見せた。
しかし、翌2023年は24試合と登板機会を大きく減らした。昨季は二軍で42試合登板、2勝2敗、防御率2.03をマークするも、一軍では7試合の登板に。今季も二軍で防御率1点台とアピールを続けるが、一軍から声がかからない状況だ。
一軍実績があり、ロングリリーフもこなせる貴重な左腕となるだけに、東京ヤクルトスワローズであれば、一軍でのチャンスも増えるだろう。
山口航輝
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/100kg
・生年月日:2000年8月18日
・経歴:明桜高
・ドラフト:2018年ドラフト4位
2年連続で2桁本塁打を記録し、主軸打者への成長を予感させていた山口航輝。しかし、昨季から成績を落とし、伸び悩みのシーズンを過ごしている。
明桜高から2018年ドラフト4位で千葉ロッテマリーンズに入団。高卒3年目の2021年に一軍デビューすると、同年は78試合の出場ながら、9本塁打を記録した。
翌2022年には102試合出場、打率.237、16本塁打、57打点をマーク。さらに2023年には自身初の規定打席に到達し、2年連続で2桁14本塁打を放った。
ところが、昨季は故障離脱や不振により、51試合の出場で2本塁打と低調な結果に終わると、今季は開幕二軍スタートに。
5月中旬に一軍昇格したが、6試合の出場で打率.176(17打数3安打)に終わり、6月4日に二軍降格となった。一方、二軍では51試合の出場で打率.252、7本塁打と長打力を発揮している。
東京ヤクルトスワローズでは村上宗隆の離脱もあり、長打力不足に悩んでおり、二軍でくすぶる長距離砲はトレード獲得を狙いたいところだ。
ケムナ誠
・投打:右投右打
・身長/体重:190cm/96kg
・生年月日:1995年6月5日
・経歴:日南高 - 日本文理大
・ドラフト:2017年ドラフト3位
3年連続で40試合に登板にするなど、一時はブルペンを支える活躍を見せていたケムナ誠。近年は不本意なシーズンを過ごしており、トレード移籍もあり得る立場となっている。
日本文理大から2017年ドラフト3位で広島東洋カープに入団。プロ3年目の2020年にリリーフで一軍に定着した。
2022年には43試合に登板し、4勝0敗14ホールド、防御率3.20の好成績をマーク。3年連続で40試合登板をクリアした。
しかし、その後は一軍での登板機会を減らしている。2023年9月に右肘のクリーニング手術を受けた影響もあり、昨季はわずか5試合の一軍登板に。
プロ8年目の今季は一軍争いに絡めず、ファーム暮らしが続いている。190センチの長身から投げこまれる角度ある直球が武器だが、近年は苦しんでいる。環境の変化によって復活を遂げるケースもあるだけに、トレード移籍も選択肢の1つになるだろう。
・投打:左投左打
・身長/体重:177cm/89kg
・生年月日:1998年5月10日
・経歴:広島新庄高
・ドラフト:2016年ドラフト1位
左のリリーフが手薄となっている東京ヤクルトスワローズ。近年は苦しいシーズンを過ごしているが、堀瑞輝は補強ポイントに合致する存在だ。
広島新庄高から2016年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒1年目に一軍デビューすると、高卒3年目の2019年には一軍に定着し、あらゆる起用をこなして53試合に登板した。
2021年には60試合登板、3勝2敗39ホールド、防御率2.36の好成績を収め、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。
しかし、翌2022年は左肩痛により状態を落とし、防御率5点台と低調な結果に終わった。その後も不本意なシーズンが続き、昨季は10試合の登板で防御率8.64と低迷。
高卒9年目の今季は開幕からファーム調整となったが、6月6日にようやく一軍昇格。二軍では14試合の登板で2勝2セーブ、防御率1.35、奪三振率10.80をマークしている。
タイトルを獲得した実績に加え、まだ27歳と老け込む年齢ではないだけに、球団によっては多くのチャンスが巡ってくるだろう。
小野寺暖
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:1998年3月17日
・経歴:京都翔英高 – 大阪商業大
・ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位
2023年には主に代打として存在感を示した小野寺暖。しかし、昨季から一軍での出番が限られており、トレード移籍の可能性もゼロではないだろう。
京都翔英高、大阪商業大を経て、2019年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団。プロ2年目の2021年に開幕からファームで結果を残し、4月中旬に支配下契約を勝ち取った。
同年は一軍でも34試合に出場。打率,179と苦しんだが、プロ初本塁打を記録するなど爪痕を残した。
さらに、2023年は外野のレギュラーがほぼ固定されていたこともあり、スタメン起用の機会は限られたが、右の代打として存在感を発揮。同年は43試合の出場ながら打率.347の好成績。チームのリーグ優勝・日本一に尽力した。
しかし昨季は、出場機会を伸ばすことが出来ず、打率1割台と大きく低迷。今季も一軍戦力には浮上できていない。
阪神の外野陣を見ると、最近は左翼・森下翔太、中堅・近本光司、右翼・佐藤輝明の布陣で固まっている。さらには同じ右打ちの豊田寛も存在感を示している。出番に恵まれない面もあるだけに、環境を変える可能性もゼロではなさそうだ。
田浦文丸
・投打:左投左打
・身長/体重:168cm/78kg
・生年月日:1999年9月21日
・経歴:秀岳館高
・ドラフト:2017年ドラフト5位
2023年には45試合に登板した実績を持つ田浦文丸。だが、以降はコンディション不良などもあって不本意なシーズンを過ごしており、トレード移籍の可能性も否めない立場となっている。
秀岳館高から2017年ドラフト5位で福岡ソフトバンクホークスに入団。選手層の厚いチームで高卒2年目から一軍の舞台を経験した。
2023年には開幕から一軍に定着し、自己最多の45試合登板、2勝1敗7ホールド、防御率2.38の好成績をマーク。
しかし、昨季は左肩のコンディション不良により、大きく出遅れた。夏場に実戦復帰したが、一軍ではわずか4試合の登板に。高卒8年目の今季は開幕一軍に生き残れず、二軍を主戦場としている。
ヤクルトでは一軍に定着しているリリーフ左腕が田口麗斗、ルーキーの荘司宏太のみとやや手薄な状況。補強ポイントに一致する投手であり、トレードで獲得を狙いたいところだ。
【了】