リヴァプールから関心を寄せられるグエイ [写真]=Getty Images

 クリスタル・パレスに所属するイングランド代表DFマルク・グエイは、今夏に残留する可能性もあるようだ。21日、イギリス紙『ガーディアン』が報じた。

 現在24歳のグエイはチェルシーの下部組織出身で、2021年夏からクリスタル・パレスに加入。センターバックの主力として公式戦通算155試合に出場しており、2024-25シーズンはFAカップ優勝に大きく貢献した。

 そんなグエイの獲得については、リヴァプールやニューカッスル、トッテナムなどが関心を示している。ただ、グエイ自身はステップアップを急いでおらず、1年後のFIFAワールドカップ26のメンバー入りに向けて、出場機会を最優先事項としている模様。今夏に適切な移籍先が見つからなければ、クリスタル・パレスに残留する用意があるようだ。

 そして、グエイとクリスタル・パレスの契約は残り1年だが、グエイに契約延長の意思はなく、今夏残留の場合は来夏の契約満了に伴う退団が必至。クリスタル・パレスにとって高額での売却が見込めるグエイのフリートランスファーでの流出は避けたく、足元を見られての交渉を強いられることになりそうだ。

 グエイ獲得の有力な候補と目されるリヴァプールは、レヴァークーゼンへの移籍に近づくイングランド代表DFジャレル・クアンサーの後釜として、グエイをリストアップしている。しかし、同クラブではオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクとフランス代表DFイブライマ・コナテがセンターバックのファーストチョイスとなっており、プレミアリーグ王者での定位置確保は一筋縄ではいかないだろう。

 昨年夏にもグエイ獲得を試みたニューカッスルは、センターバックの高齢化が進んでおり、新シーズンのチャンピオンズリーグ出場権も獲得した魅力的な移籍先の一つ。また、ヨーロッパリーグ王者トッテナムも、絶対的主力であるアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロの去就が不透明なままとなっており、グエイがレギュラーポジションを掴み取るチャンスのあるクラブだ。