ロッテ、オースティン・ボス (C)Kyodo News

 ロッテのオースティン・ボスは6月3試合に登板しているが、いずれも6イニング以上投げているが全て100球以内と少ない球数で長いイニングを投げている。

▼ 6月のボスの投球内容

6月1日vs日本ハム

8回 97球 2被安打 2奪三振 3与四球 0失点

1回:8球 / 8球

2回:10球 / 18球

3回:13球 / 31球

4回:6球 / 37球

5回:7球 / 44球

6回:17球 / 61球

7回:15球 / 76球

8回:21球 / 97球

6月8日vs中日

6回 91球 4被安打 2奪三振 1与四球 0失点

1回:13球 / 13球

2回:12球 / 25球

3回:11球 / 36球

4回:22球 / 58球

5回:11球 / 69球

6回:22球 / 91球

6月15日vsヤクルト

6回2/3 96球 6被安打 7奪三振 2与四球 4失点

1回:18球 / 18球

2回:14球 / 32球

3回:14球 / 46球

4回:13球 / 59球

5回:12球 / 71球

6回:16球 / 87球

7回:9球 / 96球 ※7回途中で降板

 少ない球数で長いイニングを投げることを意識しているのだろうかーー。

 「それもそうだと思うんですけど、各打者に早く追い込んで、しっかり挑戦していく、攻撃的に投げている結果じゃないかなと思います」。

 マウンドに上がるにあたって、試合前にある程度ゲームプランを立てているのだろうかーー。

 「しっかりと相手情報を頭の中に入れて、プランも立てているんですけど、相手打者の弱点、自分の長所、スカウティングレポートとかももらいますし、しっかりとビデオで各打者下調べしています」。

 試合中もベンチでマスクを被る寺地隆成とコミュニケーションをとっていることが多い。

 「自分の方から話しかけることもありますけど、寺地捕手からきて次のイニング、3人をどういうふうに攻めようかとそういうプランを立てながら、彼から来ることの方が多いですね」。

 投球面でいえば、カットボール、スライダー、カーブと共に、開幕直後の取材で「自分の中でスライダー、スイーパー、カーブは自分の勝負球だと思っているので、どうにかチェンジアップをしっかりと投げられるように。それができれば、武器が多くなると思うので、チェンジアップの習得が大切になってくる」と話していた左打者のチェンジアップがかなりここ最近の登板では有効になっている。

 ここ最近のチェンジアップについて、ボスは「シーズンしっかり戦っているうちにしっかり自分の投げられるボール、チェンジアップが活きてきていると思うので、多投してどんどん良くなっているのが理由じゃないかなと思います」と自信を見せる。

 「いつも思っていることは長いイニングを投げて、チームの勝ちに貢献できるような。そういう試合を作って、チームに勝ちを与えられるようなチャンスを作るゲームを作っていきたいと思います」。今日も少ない球数で長いイニングを投げて、チームを勝利に導く。

(オースティン・ボス投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・矢嶋隆文通訳)

取材・文=岩下雄太