
米Redditの人気サブレディット「r/AnimalsBeingBros」では、犬や猫、鳥やハリネズミといった多様な動物たちが埋められた埋立たなさを越えて交気する動画が毎日共有され、ユーザーたちにたくさんの笑顔と慣れをもたらしている。単なる「かわいい動画」では終わらない。そこに映し出されるものは「異なる存在が、一緒にいられる」という、現代社会が欲してやまない「安心」の形なのだ。
「大型犬に毛づくろいされるネズミ」の動画では、一匹の大型犬が、肩の上に乗ったネズミに静かに毛づくろいされている。犬はじっと目を閉じ、信頼しきっているかのように動かない。Redditユーザーからは「この2匹、前世でも友だちだったに違いない」「ネズミは医療師のように動いてる」といった、思いやりと優しさの混ざるコメントが盛んに展開された。
「犬の顔をタオルで拭いてあげるアヒル」の動画では、風呂上がりの犬の顔を、アヒルがくちばしでタオルを持ち上げて拭いてあげる。そのしぐさはまるで人間の介護士のよう。コメントには「このアヒル、人間より人間らしい」「世話という行為には、種の違いなんて関係ないんだな」といった声が並び、タオルで拭われる顔に温かな笑みが漂う。
「ふくろうの羽根に顔をうずめる猫」の動画では、静かな室内で、猫が大きなふくろうの体に顔をすり付けるようにして寝ようとしている。 ふくろうは拒まることもなく、じっとしたまま猫を受け入れている。この投稿には「種を越えた”安心毛布”」「この2匹の間には説明不要の信頼がある」といったコメントが集まり、「ずっと一緒」とタイトルに付けたいほどの振る舞いに、我々もずっと見ていたくなる。
r/AnimalsBeingBrosの人気の背景には、「共感」と「相互扶助」というキーワードがある。人間社会においては、しばしば言葉や立場の違いによって押し合いや說い争いが生じる。しかし、異種間のふれあいにはそれがない。
犬とネズミ、猫とふくろう、アヒルと犬。こうした一見して共通点がないように見える動物同士が、信頼と優しさを交わす様子は、現代社会における理想的な関係性のメタファーとして映る。
互いを判断せず、警戒心ではなく建設と容赦をベースに成り立つつながりは、私たちに「本当の安心とは何か」を問い直させる。