俳優の阿部寛が主演を務める映画『キャンドルスティック』(7月4日公開)の新たな本編シーンと15秒のキャラクター映像が公開となった。あわせて、初日舞台挨拶の開催もアナウンスされている。

  • 映画『キャンドルスティック』の新たな本編シーンが公開に

阿部寛が英語で挑んだ迫真の場面が解禁

阿部寛主演の『キャンドルスティック』の舞台となっているのは、令和初日、2019年の5月7日。刑務所を出所した元天才ハッカー・野原(阿部寛)は、自分と同じく数字に色がついて見える「共感覚」を持つ杏子(菜々緒)と出会い、恋に落ちる。元号が変わり、金融機関のシステムが一時的に混乱をきたすタイミングで、野原は「AIを騙す」計画を実行し、杏子ら10人の男女と大金をせしめようと目論む。

解禁された本編映像では、服役を終えた野原が杏子と出会い、静かで穏やかな日常を手に入れたかに見える。しかし、その安息は⻑くは続かず、旧友・ルー(リン・ボーホン)からの電話で、かつての仲間たちが再び動き出していることを知る。ルーを通じて明らかになるのは、自らの罪を野原に押し付け、なおも自身の野望のために、野原たちを集めて再び一儲けしようと企むリンネ(アリッサ・チア)の存在。阿部演じる野原は、「どこまで強欲な女なんだ!」と英語で怒りを爆発させ、これまでにない激しい感情をむき出しにする迫真の演技に、40年のキャリアで培った厚みと覚悟がにじむ内容となっている。またあわせて公開された、キャラクター映像では、「阿部寛、史上最高に天才で、最低のろくでなし」という文字が大きく踊り、寝泊まりをしている車中で酒をあおる姿が捉えられ、最後には菜々緒演じる杏子と抱き合うシーンも。

本作について阿部は AIという題材について「とても面白いですよね。現代的で一味違う新鮮さがある」と語る。そして 自身が金融の世界で騙されて刑務所に入った過去を持つ男を演じたことも含め「AIという論理と知性が支配する世界の中で、彼が知略を駆使して相手を追い詰めていく。その頭脳戦としての面白さにすごく惹かれました」と振り返る。

また、菜々緒は、阿部に関して「阿部さんは英語のセリフが多い役柄だったのですが、それを完璧にこなしていらっしゃいました。大変な場面が続く中でも私に声をかけてくださり、『これまででどんな作品が大変だった?』といったお話もさせていただき、とても嬉しかったです。そうした気遣いが本当にすごいなと感じましたし、座⻑として現場の雰囲気づくりや、スタッフとのコミュニケーションを大切にされる姿にも大きな刺激を受けました」と阿部の座⻑ぶりに感激の言葉を露わにした。

新宿バルト9での初日舞台挨拶も決定し、阿部寛、菜々緒らが登壇予定

本編映像の解禁にあわせ、初日舞台挨拶が7月4日に、東京・新宿バルト9で実施されることもアナウンスされた。16:45上映回と19:35の上映回で行われる予定で、16:45の回については、マスコミイベント取材が予定されている。登壇者は、阿部寛、菜々緒、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、米倉強太監督の6名。チケットの取り扱いは、チケットぴあ プレリザーブで、受付は6月22日10:00から6月24日23:59まで。当落発表は6月27日の夕方頃を予定している。

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【編集部MEMO】
『キャンドルスティック』の原作は、自身もトレーダーである川村徹彦氏の小説『損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー』。川村氏は、元ヘッジファンドマネージャーの杉田勝氏とともに、2007年、FXスクール事業を行うWin-invest Japanを創業し、代表取締役社長に就任する。同社設立後、FXセミナーの受講生は約1万人にのぼり、金融業界での多数の成功者を輩出している。