写真:Getty Images

大谷翔平 最新情報
 先日から“死球”が世間を騒がせているが、意外にも大谷翔平(ドジャース)が“当てられる”頻度は高くない。歴代日本人メジャーリーガーと比べても少ない方だ。では、一体どの日本人選手が頻繁に当てられていたのか。日本人選手のシーズン死球数にスポットを当てた。(文・八木遊)
 
 ロサンゼルス・ドジャースとサンティエゴ・パドレスのライバル対決がヒートアップしたのは、日本時間18日の一戦だった。大谷翔平(ドジャース)の太もも裏を直撃した死球が決定打となり、ロバーツ監督は審判団の判断に激怒。猛抗議の末、退場処分を受けた。
 
 あの1球が故意だったかどうかはともかく、死球は選手生命を左右しかねない危険なプレーだけに、ファンからは否定的な声が多く上がった。
 

 
 18日のパドレス戦で大谷が受けた死球は今季2個目、メジャー通算では24個目だった。大谷のシーズン最多は昨季に記録した6個で、日本ハム時代を含めてもこれがシーズン最多だ。
 
 では、シーズン死球数が最も多い日本人選手は誰か?
 

1位は規定打席未満で14死球
 
 正解は、今季これまで出場のない吉田正尚(レッドソックス)である。
 
【シーズン死球数トップ10、歴代日本人選手(日本時間19日現在)】
1位 14 吉田正尚(2024年、レッドソックス)
2位 13 青木宣親(2012年、ブルワーズ)
2位 13 城島健司(2006年、マリナーズ)
4位 11 青木宣親(2013年、ブルワーズ)
4位 11 城島健司(2007年、マリナーズ)
6位  9 青木宣親(2016年、マリナーズ)
7位  8 城島健司(2008年、マリナーズ)
7位  8 イチロー(2001年、マリナーズ)
9位  7 新庄剛志(2001年、メッツ)
9位  7 吉田正尚(2023年、レッドソックス)
 
 シーズントップ10の顔ぶれを見ると、青木宣親と城島健司が3度ずつ登場。2位から7位タイを占めているが、これを一気に抜き去ったのが昨季の吉田だった。
 
 吉田といえば、昨季も故障に苦しみ、春先から夏場にかけて約1か月半の戦線離脱を経験。出場試合数はわずか108で、規定打席にも達していない中での“新記録”樹立だった。
 
 ちなみに、大谷が昨季記録した6個は歴代11位タイ。吉田の1.7倍以上の打席数がありながら、うまく危険を回避していた。
 
 では、死球数通算ランキング1位は誰か。
 

1位は圧倒的な打席数で通算55死球
 
 答えは圧倒的な打席数を誇るイチローで、通算55個である。シーズン平均にすると多くはないが、やはりキャリアの長さがモノを言った形だ。
 
【通算死球数トップ10、歴代日本人選手(日本時間19日現在)】
1位 55 イチロー(10734打席)
2位 48 青木宣親(3044打席)
3位 37 城島健司(1722打席)
4位 24 大谷翔平(3938打席)
5位 21 松井秀喜(5066打席)
5位 21 吉田正尚(1001打席)
7位 14 新庄剛志(960打席)
8位 12 井口忠仁(2079打席)
8位 12 鈴木誠也(1920打席)
8位 12 田口壮(1524打席)
 
 通算2位の青木は打席数がイチローの3分の1以下にもかかわらず、大差ない48個を記録している。現役時代はホームベース寄りに構えており、相手バッテリーから内角を攻められていた印象が強い。
 
 また、大谷は通算24個の死球を受けているものの、“当てられやすさ”はそれほど高くない。できればこのまま、死球によるケガなどに見舞われることなく、長くファンの前でプレーを続けてくれることを願いたい。
 





【動画】思わず声が……大谷翔平への死球シーンがこちら
『ABEMA MLB』の公式Xより
 

 

[速報] 死球に悶絶


2球目のストレートが
そのまま右足に直撃…
監督は激昂し、審判も集まり協議


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— ABEMA MLB (@MLB_ABEMA)






 
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【了】