LASSICは6月9日、「リモートワークと服装」についての調査結果を発表した。調査は2025年4月8日~4月16日、20歳~65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1003名を対象にインターネットで行われた。
仕事着にかけている金額
「あなたが仕事着にかけている金額は、月平均いくらぐらいですか?」と尋ねたところ、女性は「1,000円以上~1万円未満」の中価格帯に過半数の回答(55.1%)が集中しているのに対し、男性は49.2%と半数以下という結果に。むしろ男性は1万円以上の高価格帯を選ぶ割合が多い傾向が見られる。男性は多少値段が高くても「これ!」という一着にこだわった、一点集中型の服選びをしているようだ。一方で女性は、シーンや気分に合わせて複数のバリエーションを効率よく選び、着まわしやすさや印象の切り替えを重視する傾向があるのかもしれない。
勤務形態の結果を見ると、フルリモート勤務者は1,000円未満の低価格帯を選んだ人が過半数という結果に。対してフル出社するワーキングパーソンは、1,000円~5,000円未満に回答が集中している。1万円以上の高価格帯を選んだ人もフルリモート勤務者に比べて倍近いなど、フル出社する人たちは、服装にもある程度の投資をしているようだ。
普段、どんな服装で仕事している?
これらの結果を踏まえ、「あなたは普段、どんな服装で仕事していますか?」と質問したところ、男性は「ビジネススーツ(36.4%)」や「ビジネスカジュアル/ジャケット着用(22.7%)」など、対面を意識した服装を選んでいることがわかった。
対して女性の「オフィスカジュアル」の回答率は57.3%で、なんと男性の2倍近くという結果に。かっちりしすぎず、それでいて清潔感もある、ほどよく力の抜けたスタイルを上手に選んでいるようだ。
勤務形態別に見ると、フルリモートとフル出社、いずれも1位は「オフィスカジュアル」だったが、2位以下には大きな差が生まれている。フル出社する人は「制服」「ビジネススーツ」など、これまでのドレスコードを維持している一方、リモートワーカーは「Tシャツ&ジーンズ(22.8%)」「ジャージ・スウェット(20.6%)」など、働き方の特性を活かした「ちょうどいい」服装を見つけているようだ。
もうひとつ注目すべきなのが、「パジャマ」と回答した人の数。フル出社では0.8%だったが、フルリモート勤務者では10.6%もの人が寝間着で仕事をしているという結果に。一方でフルリモート勤務者でも、「ビジネススーツ(6.1%)」「会社指定の制服(3.9%)」と回答した人がいる様子。
少数派ではあるが、リモート環境でも気を引き締めたり、仕事モードにスイッチを入れるために、あえてきっちりとした服装を選ぶ人もいるようだ。画面越しのコミュニケーションにも気を抜かないようにという、自分へのプレッシャーなのかもしれない。