完封勝利を収めたタイガースのタリク・スクバル(写真=GettyImages)

○ タイガース 5-0 ガーディアンズ ●
<現地時間5月25日 コメリカ・パーク>

 デトロイト・タイガースが同地区ガーディアンズとのカード4戦目に快勝。エースのタリク・スクバル投手(28)がキャリア初完投で完封勝利を収め、今季5勝目をマークした。

 昨季のサイ・ヤング賞左腕が圧巻の投球を披露した。初回、先頭から連続三振を奪うなど三者凡退に抑えると、5回まで打者15人をパーフェクトに抑える会心のスタート。6回表には、先頭打者ウィルソンに初安打となる二塁打を許して一死一、二塁とピンチを招いたが、1番マルティネスを遊ゴロ併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。

 7回表にも一死から安打を浴びたものの、4番トーマスを見逃し三振。5番マンザルドに対してはここまでの最速101.7マイル(約163.7キロ)のシンカーで2者連続の見逃し三振に仕留めた。勢い止まらぬスクバルは8回表にも2三振を奪って三者凡退。球数85球で最終回のマウンドへ上がった。

 そして、5点リードの9回表、先頭から空振り三振と三ゴロで二死とすると、最後は2番アリアスを2球で追い込み、この試合の94球目、自己最速となる102.6マイル(約165.1キロ)のフォーシームを内角に投げ込んで空振り三振。ガーディアンズ打線に対して2被安打、無四球、1死球、13奪三振と圧倒し、100球未満での完封勝利“マダックス”を達成した。

 タイガースは4回裏にザック・マッキンストリーの3号2ランなど一挙5得点でスクバルを援護。同地区ガーディアンズとの本拠地カードで3連敗と苦しんでいたが、4連戦のスイープを回避した。エースの役目を果たしたスクバルは直近9登板で無傷の5連勝。今季成績を5勝2敗、防御率2.49とし、試合終了時点でアメリカン・リーグ最多の92奪三振を記録している。