河出書房新社は、『鉄道車両 探究読本』(四六判224ページ、1,892円)を5月20日に発売した。普段は利用者の目に触れることのない、鉄道車両が線路上を走る前の「構想・検討・設計・製作」のプロセスを多角的に紹介する1冊となっている。
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プロローグ(部分)「鉄道車両はどのように分類されるか?」
著者は『図説 鉄道配線 探究読本』『鉄道ダイヤ 探究読本』などで知られる井上孝司氏。『鉄道車両 探究読本』では、車両の寸法、設備の配置、構造、材質など、多岐にわたる項目から、「なぜ、そのようにデザインしたのか」「なぜ、この位置にこの設備が設置されたのか」を解き明かし、設計者や技術者の意図と創意工夫を解説している。
プロローグと6章からなる構成で、車両の基本構造から編成構成、車体寸法の決定プロセス、設備の配置戦略、座席やトイレの設計、そしてサービス設備に至るまで、技術的・実用的観点の双方から車両の魅力を探る。
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3章(部分)「車体を構成する要素とは」
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『鉄道車両 探究読本』表紙
新幹線の窓がモデルチェンジのたびに小型化されている理由、ロングシートの多様なバリエーション、車内の静粛性やバリアフリー化への取組みなど、快適な乗車体験を実現するための工夫も豊富な図解と写真で明らかにする。