暑さに体が慣れていないこの時期、気温の上昇や湿度の高さに体がついていかず、熱中症を発症することがあります。特に、体力のない高齢者やお子さんは要注意です。
そこで今回は、熱中症が疑われる人を見つけた場合の対処法を紹介します。
熱中症が疑われる人を見つけたら?
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熱中症は急速に症状が進行し、重症化します
軽症の段階で早めに異常に気づき、応急処置をすることが重要です。
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熱中症が疑われる症状の人を見かけたら、落ち着いて、状況を確かめて対処しましょう。
https://gov-online.go.jp/useful/article/201206/2.html
@Kankyo_Jpn
(@gov_onlineより引用)
急速に症状が進行するという熱中症。「軽症の段階での応急処置が重要」とのことですが、具体的に「軽症」とはどのような症状をいうのでしょうか?
政府広報オンラインによると、熱中症の重症度は「軽症」「中等症」「重症」の3段階。「軽症」の主な症状としては、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、大量の発汗などが挙げられ、この段階であればその場での応急処置が可能なのだとか。
こうした症状で具合が悪そうな人を見かけたら、まずは、風通しの良い日陰やクーラーが効いた室内など「涼しい場所へ」移動を。さらに、「体から熱を放散させる」ため、衣服をゆるめて体に水をかけたり、ぬれタオルをあてて扇いだり、氷のうなどを首の付け根の両側や脇の下、鼠径部に広く当て、体や血液を冷やしたりしましょう。
また、意識がはっきりしている場合には「水分補給」を。冷たい水や経口補水液、スポーツドリンクなどを自分で飲んでもらいましょう。ただし、反応がおかしかったり意識障害が見られた場合には、気道に流れ込んでしまう可能性があることから、病院で点滴してもらう必要が。
もし、自力で水分摂取ができない場合や、頭痛・気分の不快・吐き気・おう吐・力が入らない、体がぐったりする(熱疲労、熱疲弊)といった症状が出始めたら、「中等症」レベルと判断され、病院への搬送が必要になります。体を冷やすなど前述の応急処置を施しながら、迷わず救急車を呼びましょう。
また、さらに症状が進行すると「重症」レベルに。意識がなくなる、けいれん、歩けない、刺激への反応がおかしい、高体温(熱射病)といった症状が出たら、入院し、集中治療の必要性が。そうなる前に、自身で涼しい環境作りや水分補給といった予防に努めること、また、周囲がそれを促すことが重要です。
いかがでしたか? 熱中症が疑われる人を見つけたら、症状に合わせて適切な処置ができるよう、正しい知識を身につけておきましょう。
🚨熱中症が疑われる人を見つけたら?
— 政府広報オンライン (@gov_online) May 21, 2025
熱中症は急速に症状が進行し、重症化します⚠️
軽症の段階で早めに異常に気づき、応急処置をすることが重要です。
熱中症が疑われる症状の人を見かけたら、落ち着いて、状況を確かめて対処しましょう。https://t.co/MMQPI3YKD7@Kankyo_Jpn pic.twitter.com/nm0VB75FlX