映画『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)で実写映画の吹き替えに初挑戦したモデルで俳優の生見愛瑠にインタビュー。本作での新たな挑戦がどのような経験になったのか、また、自身の声について話を聞いた。

  • 生見愛瑠

    生見愛瑠 撮影:蔦野裕

世界中で絶大な人気を誇るゲーム『マインクラフト』(通称:マイクラ)を実写映画化。謎のキューブの力で、すべてが四角形でできた異世界“マイクラワールド”に転送されてしまった4人の仲間たちが、先住転送民のスティーブの力を借りて、四角いモンスターたちを倒しながら冒険に繰り広げる。

生見は、スティーブたちと冒険に挑む、エマ・マイヤーズ演じるナタリー役の吹き替えを担当。「実写吹き替えは初めてで、しかも『マイクラ』という大人気ゲームの作品だったので、プレッシャーはすごくありましたが、挑戦してみたいという前向きな気持ちになりました」とオファーを受けたときの心境を明かす。

「私は普段クリエイティブモードでひたすら自分の好きな家を作っているんですけど、そんなゲームの世界に入れるなんてすごくうれしかったです。どうやって映画化するんだろうと不思議でしたが、(完成した作品を見て)めちゃくちゃ面白くて見入ってしまいました」

  • 『マインクラフト/ザ・ムービー』公開中 (C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

ナタリーについては「弟思いの長女で、行動力のあるすごく強い女性」と捉え、「その強さを表現するというのを頑張りました」とアフレコを振り返る。

特に戦うシーンに苦戦したそうで、「ナタリーは戦うシーンがとても多いのですが、私は戦ったことがないので、戦うときの声のバリエーションもわからなくて。現場で音響監督さんとやりとりして、『もうちょっと芯のある感じで』などアドバイスをいただきながら作りました」と明かす。

そして、本作に参加したことで、「殻を破って自分の限界を突破することができました」と新たな境地にたどり着くことができたと語る。

「声だけですべてを表現しないといけなくて、さらにずっと戦っているので声が枯れていくんですが、それもいい味が出るというか、戦っている必死さがリアルに伝わる気がして。自分ってこんな声が出せるんだと思いましたし、限界ってないんだなと思いました」

  • 生見愛瑠

声での限界突破は、通常の演技にもプラスに。

「どの作品でも毎回限界を突破していますが、声だけでの突破は今回が初めてで、発声についていろいろな発見がありました。野太い声の出し方を学び、声の幅が広がったと思うので、今後の作品にも間違いなく生きると思います」