日向夏の同名ライトノベルを原作とする人気アニメ作品『薬屋のひとりごと』。古代中国風の架空の帝国を舞台に、薬師の少女・猫猫(マオマオ)が後宮で起こる事件を薬学の知識と観察力で解決していくミステリーアニメです。

人攫いにあい、売られた先の帝国「茘(リー)」の後宮で下女として働く猫猫。彼女は皇子の衰弱事件の謎を解いたことから美形の宦官である壬氏(ジンシ)の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることに。やがて後宮の権力争いや壬氏との関係も複雑に絡み合い、物語はスリリングに展開していきます。

ミステリー&薬学ファンタジーという斬新な設定のほか、主人公の猫猫や壬氏をはじめとする個性あふれるキャラクターたちも同作の魅力の一つ。ファンなら誰でも一度は、「もし実写化するならどんな配役がいいだろう?」と想像したことがあるのではないでしょうか。

そこで今回はマイナビニュース会員205人に、同作の登場人物の一人である高順(ガオシュン)について、「もしも実写化するなら誰に演じてほしいか」を聞きました。その結果をランキング形式でご紹介します。

『薬屋のひとりごと』をもしも実写化するなら、高順は誰に演じてほしい?

『薬屋のひとりごと』に登場する宦官・高順(ガオシュン)は、壬氏の忠実な側近。常に冷静沈着に壬氏を支え、時に主人に振り回されながらも情報収集や警護など幅広く活躍します。甘いものや猫が好きで、猫猫のことを「小猫(シャオマオ)」と呼びお菓子を渡したりするなど、猫猫からは「癒し」の存在と認識されているようです。

そんな高順を、実写化作品では誰に演じてほしいかを聞いたところ、結果は以下の通りとなりました。(自由回答から集計)

  • 1位:鈴木亮平(8票)
  • 2位:阿部寛(5票)
  • 2位:西島秀俊(5票)
  • 4位:横浜流星(4票)
  • 4位:小栗旬(4票)

続いては各俳優のプロフィールとアンケート回答者のコメントを一部紹介します

1位:鈴木亮平

高順を演じてほしいランキング1位には、鈴木亮平(すずき・りょうへい)が輝きました。

鈴木亮平は1983年3月29日生まれ。東京外国語大学英語専攻卒業後の2006年、TVドラマ『レガッタ』にて俳優デビュー。翌2007年に森田芳光監督の『椿三十郎』で映画初出演を果たします。

2013年、映画『HK 変態仮面』で主演を務め、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)では吉高由里子演じる主人公の夫役を好演。2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』での西郷隆盛役も話題となりました。

2021年、映画『孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。また、同年のドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』では主演を務め、第109回ドラマアカデミー賞を受賞するなど、多方面で活躍しています。

役作りに、ストイックなまでに取り組むことでも有名な鈴木亮平。その真摯な姿勢も併せて、今回の高評価に繋がったようです。

ユーザーコメント

  • 「紳士的な人柄が合っている」(女性・45歳)

  • 「雰囲気や仕草の演技に合いそうなので」(女性・42歳)

  • 「落ち着きがよいと思う」(女性・47歳)

  • 「賢いし体格も良いので。補佐役として守ってくれて、頼りがいもあってぴったりだと思った」(女性・48歳)

  • 「見た目の雰囲気が似ている。どこか苦労人のポジションが合っていると思う」(男性・41歳)

2位:阿部寛

第2位には阿部寛(あべ・ひろし)がランクイン。阿部寛は、1964年6月22日生まれ。中央大学在学中からファッション誌『メンズノンノ』でモデルとして活躍し、1987年、映画『はいからさんが通る』で俳優デビューします。

二枚目俳優としては一時期、低迷期を経験しますが、2000年のTVドラマ『TRICK』をきっかけにコミカルな演技に開眼。以降は、シリアスからコメディまで幅広いジャンルで活躍する俳優として大ブレイクを果たします。特に「古代ローマ人」という役柄に挑んだ2012年の映画『テルマエ・ロマエ』は大きな話題となり、同作で日本アカデミー優秀男優賞を受賞しました。

また、テレビドラマでも『ドラゴン桜』(2005・2021年)、『結婚できない男』(2006・2019年)、『下町ロケット』(2015・2018年)など多くの話題作に主演しています。

そんな阿部寛へは、その佇まいが高順役にふさわしいという評価が寄せられました。

ユーザーコメント

  • 「渋い役がピッタリハマると思う」(男性・38歳)

  • 「男らしさがマッチしております」(男性・33歳)

  • 「濃い顔なので流行りそう」(男性・47歳)

2位:西島秀俊

同率の第2位は西島秀俊(にしじま・ひでとし)でした。

西島秀俊は、1971年3月29日生まれ。横浜国立大学在学中に俳優活動を開始し、1992年にテレビドラマ『はぐれ刑事純情派5』でデビューしました。1993年のドラマ『あすなろ白書』で注目を集め、1994年の映画『居酒屋ゆうれい』で映画初出演を果たしました。

その後、黒沢清監督の『ニンゲン合格』(1999年)で映画初主演を務め、北野武監督の『Dolls(ドールズ)』(2002年)でも主演を務めるなど、映画やドラマで幅広く活躍しています。

近年も主演作『クリーピー 偽りの隣人』(2016年)や日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した『散り椿』(2018年)、『劇場版 きのう何食べた?』(2021年)、『シン・ウルトラマン』(2022年)など多数の話題作に出演。主演を務めた2021年の映画『ドライブ・マイ・カー』では、全米批評家協会賞でアジア人初の主演男優賞を受賞しています。

高順役に関しても、その確かな演技力が高く評価されているようです。

ユーザーコメント

  • 「おとなで、賢い雰囲気があるから」(女性・47歳)

  • 「初めて見た時から、実写化するならこの人しかいないと思った」(男性・38歳)

  • 「イメージに合っているし、味のある演技をしてくれそう」(男性・45歳)

4位:横浜流星

4位にランクインしたのは横浜流星(よこはま・りゅうせい)。1996年9月16日生まれの俳優・モデルです。

2011年に雑誌『nicola(ニコラ)』のメンズモデルとして芸能界入りし、2012年にテレビドラマ『仮面ライダーフォーゼ』で俳優デビュー。2012年に『ジョーカーゲーム』で映画初出演。2014年の特撮ドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』でトッキュウ4号/ヒカリ役を演じ注目を集めました。

2019年のテレビドラマ『初めて恋をした日に読む話』でブレイクし、以降『あなたの番です -反撃編-』(2019年)、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(2020年)など話題作に出演。2025年、放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』では主演・蔦屋重三郎役を務めています。

その寡黙で落ち着いた雰囲気が、高順役にぴったりと評価されたようです。

ユーザーコメント

  • 「寡黙で朴訥な役が似合うと思うので」(女性・44歳)

  • 「ハンサムだから」(男性・41歳)

4位:小栗旬

同率4位には、小栗旬(おぐり・しゅん)がランクインしています。

小栗旬は1982年12月26日生まれの俳優・映画監督。小学生の頃に児童劇団に所属し、子役として活動を始めています。1995年のNHK大河ドラマ『八代将軍 吉宗』でTVドラマに初出演し、阿部勉監督作『しあわせ家族計画』(1999年)で映画デビュー。2000年代にはテレビドラマ『ごくせん』(2002年)や『花より男子』(2005年)などで注目を集めました。

その後、映画『クローズZERO』シリーズ(2007年・2009年)や『宇宙兄弟』(2012年)、『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』(2016年)、『銀魂』(2017年)などで主演を務め、幅広い役柄をこなす実力派として知られています。また、2010年には『シュアリー・サムデイ』で映画監督デビューも果たしています。

高順役に関しては、小栗旬の沈着冷静な雰囲気がイメージに合うといった評価が寄せられています。

実写版『薬屋のひとりごと』高順役ランキングのまとめ

口数は少ないながらも的確な判断力を持ち、壬氏の信頼も厚い存在である高順。そんな高順を演じてほしい俳優の1位は、鈴木亮平となりました。

彼の持つ高身長・誠実・沈着冷静・知的・快活・頼りになる、といったイメージが高順役にふさわしいと判断されたようです。また鈴木亮平だけでなく、今回ランクインした俳優のいずれもが同様に、"高順"的な優れた資質を備えていると言えそうです。

さて、みなさんの予想はいかがでしたでしょうか。『薬屋のひとりごと』ファンで集まって、わいわいと議論してみるのもきっと楽しいですよね。

調査時期: 2025年4月15日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 男女合計205人(男性:148人、女性:57人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート