今回の番組では、学校に行けなくなった時に、あらゆる音楽を聴いていた、まさきさんの造詣の深さがうかがえる場面も。「自分が生きる場所さえ見つけられれば、どんな小さなことでも認められる世の中になってきたと思うんです。だから、まさきさんの音楽評も発信してみてほしいですね」と期待を示す。
一方で、「本人はやっぱりつらいと思います。どうしても比べられる世の中で生きていかなきゃいけないという思いがありながら、心ない言葉があふれる場所で、それに真っ向から戦おうとか、自分と違って当たり前だと思えないからこそ、ひきこもってしまうと思うので」と、その心情を想像。
それでも、まさきさんには、「とても優しい人ですよね。お母さんの心の機微を感じたり、自分を理解してくれる人に出会うたびにアクションを起こそうとしていましたから」と、変化への予感を抱いた。
「優しすぎる」母に甘えがあるかもしれない
まさきさんに寄り添いながら、母親の目線にもなって見つめていたという小雪。「まさきさんが中学生の頃から、37年も今の生活を送るというご苦労は本当に計り知れないですが、すごい精神力だと思います。それなのに、とっても穏やかな口調なのが印象的でした」と感服する。
「息子は優しすぎるんです」と言う母親だが、その人間性は彼女から引き継がれた印象も。小雪は「お母さんの懐が広いがゆえに、もしかしたら、まさきさんにも甘えているところがあるかもしれませんよね」という印象も持つだけに、「今後、例えばお母さんに介護が必要になって、まさきさんが自分で生きていかなければいけないとなった時に、彼は大きく変わるかもしれない」と思いを馳せていた。
●小雪
1976年生まれ、神奈川県出身。モデルとしてデビューし、98年にドラマ『恋はあせらず』で俳優活動を開始。以降、映画『ラスト サムライ』『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、ドラマ『全裸監督』『サンクチュアリ -聖域-』『ブギウギ』『SKYキャッスル』など、数々の作品に出演。現在放送中のフジテレビ系ドラマ『Dr.アシュラ』に出演している。