フジテレビは30日、コンプライアンス機能の強化策を発表した。現在の「コンプライアンス推進室」を「局」に格上げする。

  • フジテレビ本社=東京・台場

現在、コンプライアンス推進室への相談件数が大幅に増加していることから、人員・予算を増強する。また、コンプライアンス推進室への相談事案について、事案に応じて外部弁護士に相談した上で詳細な事実調査を含む対応を進めているという。

さらに、コンプライアンス推進室の取り組みに対して、客観的な監視・評価が可能となるようにするため、内部監査部門をコンプライアンス推進室から独立した組織とする方針。CCO(Chief Compliance Officer)を招へいするため、現在人選を行っている。

そして、各部の部長を新たに「コンプライアンスオフィサー」に任命。このコンプライアンスオフィサーが、部下から申告のあったコンプライアンス違反を全件コンプライアンス推進室に報告することを義務化した。

【編集部MEMO】
総務省は4月3日、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスに対して行った行政指導で、人権・コンプライアンスに関する対応の強化策の具体化について、「4月中に、国民視聴者及びスポンサー等の関係者に対してその内容を明らかにするとともに、総務省へ報告するよう」要請していた。