舞台『Bug Parade』の公開稽古が13日に東京グローブ座で行われ、アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの八乙女光、伊勢佳世、長井短、内村颯太、ぎたろー、竪山隼太、篠井英介、小沢道成氏(作・演出)が囲み取材に応じた。

  • 八乙女光主演舞台『Bug Parade』公開稽古より

■八乙女光「今日までずっと“楽しい”を更新」

主演の八乙女は膨大な量の台詞に挑戦。しかし台本を初めて読んだときは「確かに台詞多いのかも、と気にはなったんですけど、それよりも面白そう、早く稽古をしたいって思いました」と、台詞量よりも魅力的な物語が印象に残ったと振り返る。稽古に入るとさらにその思いが大きくなったようで「すごくいい作品に出会えた」「今日まで、ずっと“楽しい”が更新されながら進んできた」と語った。

また、八乙女が「キャストから膨らむパワーが溢れ出て、初日も素敵な舞台になるなと思いました」とゲネプロを終えての思いを打ち明けると、キャストらも「大変! ですがお客さんは楽しかろう、と」(笹井)、「稽古場とは全然違ってまだ緊張も」(伊勢)、「これほど“全員野球”という言葉がぴったりな舞台はない」(竪山)、「ゲネプロがすごく楽しくてはしゃぎすぎちゃった」(長井)、「頑張るので応援よろしくお願いします」(内村)、「お腹がすきまくる舞台」(ぎたろー)と思い思いに意気込みを。小沢氏は「日本ではなかなか見られることのできない要素がいっぱい詰まっている。今日ゲネプロを真正面から見て、何度も感動しました。お客さんが入ってどうなっていくのか楽しみです」と出来栄えに自信をのぞかせた。

■何度も見たくなるような作品に

さらに小沢氏はスタッフチームを「才能の塊」だと評し、「セットや衣装、ヘアメイクもすべて物語に関係している。何度も見ていただいて、『なんで鏡を使ったんだろう』とか思いながら見ていただくと、『そういうことか』と……」と、演習や舞台セットが、物語を軸に考え抜かれていることを示唆した。

最後に八乙女は「このビジュアルに、『どういう舞台!?』ってびっくりすると思うんですけど、数分で見た目は気にならなくなるくらいのめり込める作品になっています」と語り、「僕がすごく思うのは、『1回じゃ物足りないだろうな』ということ。見に来てくださる方には『2回目も、3回目もどうですか』って。毎回こういうことを言ってるわけじゃなく、この作品だからこそそう思うんです。でも1回目も、ちゃんとした満足度で帰れると思います」とアピールした。

■小沢道成氏の新作舞台『Bug Parade』

今作は、2023年8月に上演された『我ら宇宙の塵』で第31回読売演劇大賞の優秀作品賞/優秀演出家賞を受賞した小沢道成氏による書き下ろしの新作オリジナルストーリー。いつも選択を間違えてしまう青年・春翔のとある1日の物語を描く。演劇的な手法で物語が展開され、舞台にはLEDディスプレイなどのテクノロジーと演劇的なアナログ表現とを融合させる小沢氏らしい世界が立ち上がる。

東京グローブ座は4月14日~5月5日、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールは5月10日~5月12日に上演される。