お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が3月29日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を更新。お金の貸し借りについて持論を展開した。
お金を貸すと「変わるタイミングを失う」
30代に伝えておきたいこととして、「お金を貸してはいけない」と語った又吉。「お金に困ってるときの人は、プロの役者でも歯が立たへんぐらいの芝居を打ってくる。ホンマ名演技」だと話し、「そのあとの行動で裏切られることも多々ある」と吐露。友人や知人にお金を貸してしまうと、返ってこない場合が多いと言い、「催促しようものなら、“なんてヒドいヤツなんだ! こっちはしんどいのに”みたいな」「頭下げてたヤツはそこにいない。だから、芝居やったんかな? って」とつぶやいた。
お金を貸すことは、「相手のためにならない」とキッパリ語った又吉は、「変わるタイミングを失ってる」とその理由を説明。特に、浪費癖やギャンブルなど、「自分の過ごし方に理由がある借金」について、「借りれた! なんとかできた! ってなる。ちゃんと働いて、少しずつ積み立てて返済していかないといけないんだっていう責任を感じるチャンスを失う」「宝くじが当たったときに一発で返そうとか、仕事で大成功したときとか、臨時収入があったときに返そうっていう発想になる」と分析した。
また、「借りる側をモンスターにしてるのは、貸す側かもしれない」と話しつつ、「そういう小説を1年半ぐらいずっと書いてた」と告白した又吉。小説を執筆しながら、「借金しても返済できる人」について考えてみたところ、「借金しない人だけが、毎月返済できる能力を持っている」という逆説的な“真理”に行きついたそう。そのため、「軽いノリで絶対貸さないほうがいい」と改めて強調し、「貸す側も悪い。貸す側の責任という自覚を持たないとダメ」「貸すことによって、借りた側がさらに崩れていくのはホンマよくある」と真剣に語った。
一方で、又吉は、「断るのもしんどい。めっちゃパワーいる」とも。30代になると、友人や知人に借金を申し込まれる機会もあるかもしれないと話し、「断る後ろめたさ、気まずさを味わうぐらいなら、これぐらい出そうかな……? とか。そのストレスと比較して、出しそうになる」とポロリ。「自分はそれで楽になるかもしれないけど、相手はしんどくなる。関係も終わっていく」としながら、「自分のせいにもならず、相手が“じゃあ、他を当たるか”ってなる言い訳を考えておいたほうがいい」と“断り方”を用意することも大事だと伝えていた。
【編集部MEMO】
又吉直樹は、2020年6月にYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を開設。後輩たちを巻き込んだ企画や妄想解釈、作品レビューなどが好評で、チャンネル登録者数は49万人、累計再生数は8,000万回を超えている。