サントリーは3月25日、4月1日から販売予定の新商品「THE PEEL(ザ ピール)〈レモン〉」 (以下、「THE PEEL」)の商品説明会を開催した。「THE PEEL」という商品名の通り、PEEL(果皮)にこだわったレモンサワーである。

商品説明会では、開発を担当したスピリッツ・ワイン商品開発研究部の米澤知絵氏とブランド部門長兼ビール・RTD本部長を務めるサントリー常務執行役員の多田寅氏が登壇して、「THE PEEL」の魅力やコンセプトなどを紹介した。

  • 4月1日から販売予定の新商品「THE PEEL(ザ ピール)〈レモン〉」

ターゲットはビール党

  • (写真左より)スピリッツ・ワイン商品開発研究部の米澤知絵氏、サントリー常務執行役員の多田寅氏

まず多田氏はここ10年間でRTD(Ready To Drink)市場が約2倍に伸長しており、そのうえで同社の商品が40%のシェアを持っていると説明。ただ、ユーザーの移り変わりは激しいため、「新しいことにチャレンジしていくしかないと認識しています」と油断はしていないという。

  • RTD市場で40%のシェアを誇る

そこで新需要を創造するため、狭義ビールを好んで飲むユーザーをターゲットに据え、狭義ビール愛好家がRTDを購入する際の重要点と実際のイメージとの間に大きな乖離があることに着目。

  • 「思っていたのと違う」と考える人は多い?

このギャップに商機を見い出し、「甘くないのに味わいが楽しめること」「こだわり、本格を感じること」「シンプルな素材」を目指すに至ったと振り返る。

  • 「果皮でつくったサワー」のイメージも良好

そして、5000人を超える定量・定性調査を経て、「果皮(ピール)でつくったサワー」というコンセプトに対するポテンシャルの高さに気付き、商品開発を決めたと語った。

知見と技術が詰まったレモンサワー

  • 果皮の秘められていた魅力

次に開発を担当した米澤氏が「THE PEEL」の魅力を深堀る。最初に「果皮に着目したきっかけは南イタリアの伝統酒の『リモンチェッロ』」と話す。続けて、果皮には香りに効くリモネンが果汁の数千倍、味の厚みに効くポリフェノールが果汁の数十~数百倍も含まれていると果皮そのものの魅力を解説。

  • サントリーの知見と技術の蓄積が生んだレモンサワー

また、同社が長年培ってきた知見と技術を生かし、みずみずしい香りの「レモン果皮蒸溜酒」、ほのかな甘みのある「レモン果皮蒸溜酒」、果皮の白い部分"アルベド"を使用した爽やかな苦みと味の厚みがある「アルベド浸漬酒」、味の骨格となる厚みとコクが特徴的な「レモン果皮浸漬酒」の4種類の原料酒を組み合わせることを実現。

米澤氏は「サントリーの果皮に対する長年の知見と技術の蓄積だと自負しています」と語気を強め、さらには「果皮の美味しさを楽しんでいただきたいため、『香料・糖類無添加』で設定しています」と果皮へのこだわりを口にした。

  • 多くの人が評価した美味しさ

最後に味に対するアンケート結果に触れ、「95%の方に美味しさを実感していただきました」と話し、「自信作が完成した」と力強く締めた。

いろいろな料理に合う

  • 「THE PEEL」を試飲する大泉洋さんと斎藤工さん

当日は商品説明会に合わせて新TV-CM発表会も行われ、CMに出演している"ビール党"の大泉洋さんと斎藤工さんが「THE PEEL」についての感想を話す。大泉さんは「ビールを飲んだ時の喉ごしがある。サワーなんだけども甘すぎず、この辺が非常に良い。喉が渇いた時に良いなと感じました」と絶賛。

  • ビールの良さを持っていることを話す大泉さん

 齊藤さんは「『THE PEEL』に合う料理がたくさん浮かぶ。ヨーロッパ系の料理もありますし、同時にお花見にもとても合う飲み物かなと」と料理だけではなく、さまざまなシチュエーションにおいていもフィットするお酒であると口にした。

  • いろいろなシチュエーションを彩ってくれると期待を寄せる齊藤さん

他にも、大泉さんは「僕はジンギスカンとか北海道に行って食べるわけですけど、ビールもあるけど『THE PEEL』があるとさらに箸が進むかな。本当に新しいと思いました」と"地元料理"と一緒に飲んでみたいと期待を寄せる。

また、齊藤さんは「THE PEEL」特有の苦みを「大人の入り口のような」と形容。従来のRTDとは異なる仕上がりに満足げな表情を見せた。