「いよいよ職場復帰!」と意気込んでいたのに、待ち受けていたのは終わりなき体調不良の連鎖。熱、咳、鼻水、嘔吐……「今週もまた休むの!?」と嘆くママ・パパは少なくありません。
今回の記事では、武井先生にインタビューを実施。病気にかかりにくくなる対策や、保護者の体調管理のポイントを専門家の視点から詳しく解説します。
「保育園の洗礼」は春の季節あるある?
保育園に行き始めてしばらくは、1つの病気が治ったと思ったら、すぐに次の病気をもらってくるというサイクルを繰り返すお子さんが多いです。特に、鼻水、咳、発熱といった症状が繰り返し見られ、身体の改善が不十分であるとすぐに他のウイルス感染による発熱が多いです。
春は、保育園の入園・進級の時期であり、環境の変化によるストレスや疲れから、体調を崩しやすいお子さんが増えます。気温の変化が大きいため、体温調節がうまくできず、ウイルス感染(風邪を引きやすくなること)も多いです。
保育園では、特定の感染症が流行すると、クラス全体、あるいは園全体で集団感染が起こることがあります。特に、感染力が強い胃腸炎やインフルエンザは、家庭内感染も起こりやすいです。
家庭内でできる感染対策のポイント
基本的な感染対策を日頃から行うことが大切です。家族みんなで対策を行いましょう。
手洗い
帰宅後、調理前後、食事前、トイレ後、咳やくしゃみ後など、こまめな手洗いを徹底しましょう。石鹸を使い、流水で十分に洗い流すことが重要です。
消毒
ドアノブ、手すり、テーブル、おもちゃなど、よく触れる場所をアルコール消毒しましょう。特に、お子様が口にする可能性のあるものは、安全な消毒剤を選びましょう。
換気
定期的に窓を開けて換気を行い、室内の空気を入れ替えましょう。特に、人が集まる場所や、体調不良者がいる場合は、こまめな換気が重要です。
温度と湿度の管理
適切な温度・湿度を保つことは、ウイルスの活動を抑えることにつながります。加湿器などを使用して、適切な湿度を保つように心がけましょう。
子ども以上に保護者の体調管理も重要
お子さんの体調不良時は、夜間の対応などで睡眠不足になりがちです。可能な限り、お子さんと一緒に早めに就寝するなど、睡眠時間を確保しましょう。最低6時間は確保してください。昼寝をするなど、細切れの時間でも睡眠をとることが大切です。
忙しい中でも「栄養バランスの取れた食事」と「ストレス軽減」は、特に心がけたいポイントです。
栄養バランスの取れた食事
忙しいときでも、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。免疫力維持のためにも、ビタミン(B群・C群)、タンパク質などをしっかり摂取しましょう。亜鉛などの微量元素もしっかりとってください。食事を作るのが大変なときは、宅配サービスや出前などをうまく活用することもおすすめです。
ストレス軽減
お子さんの看病による疲労や不安から、ストレスが溜まりがちです。リラックスできる時間を作り、心身の疲れを癒やしましょう。心身の安定は親も同様に免疫機能が安定していきます。
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