ローソンが創業50周年の今年、2020年以来約5年ぶりにプライベートブランドを刷新。「L basic(エル ベーシック)」、「L marche(エル マルシェ)」など、現行のプライベートブランドの約95%にあたる商品を「3つ星ローソン」のブランド名に統一し、1,000点ほどが10月までに順次刷新される。
■ローソンの商品への自信、チャレンジングな姿勢を表現した「3つ星ローソン」
ローソンが掲げる「圧倒的な美味しさ」「人への優しさ」「地球(マチ)への優しさ」という3つの約束を指針とすることから名づけられた「3つ星ローソン」。「この商品があったから、今日はいつもより良い日だ」そう思ってもらえる商品をブランドコンセプトとしている。
これに伴いパッケージもリニューアル。商品名は見やすい大きさと濃さの文字に変更され、パッケージカラーは商品に合わせた識別しやすい色を使用するなど、わかりやすさを意識している。また、アレルゲン表示記載に関しては、パッケージ前面での記載に変更された。
■肉の食感と厚みがすごい「まんまる鶏」や辻口シェフ監修「キャラメルサンド」などが登場予定
「3つ星ローソン」は、店内調理のラインAとそれ以外のラインBに区分けされている。店内で調理を行う「まちかど厨房」として知られる店内調理商品にも、新たな商品が加わる予定だ。
その一つが7月発売予定の「まんまる鶏」(価格未定)。鶏モモ肉の皮をはぎ、くるりと丸めてから、薄い衣をつけてカラッと揚げている。肉の食感、肉の厚みにこだわったフライドチキンで、骨付き肉にかぶりつくかのような食べ応え抜群の一品だ。同じく店内で蒸し焼き調理したグリルメニューとして「チキンステーキ丼」(価格未定)も7月に登場予定だ。
店内調理品以外のラインBは、ゴールドのカラーリングで表示されるプレミアムとスタンダードに大別される。プレミアム商品の注目は4月発売予定の常温和洋菓子「キャラメルサンド」(価格未定)だ。有名パティシエの辻口博啓氏が手掛ける和スイーツブランド「和楽紅屋」とのコラボレーション商品で、チョコレートとストロベリーの2展開だ。キャラメルソースを忍ばせたチョコレートを、クッキー生地でサンドしたご褒美感のある和スイーツとなっている。
スタンダードは、商品それぞれに合わせた識別しやすい色を採用。6月に発売予定の「はるさめdeパスタ」(価格未定)は、パスタを食べたいがカロリーを抑えたいというニーズに応えた「3つ星ローソン」を象徴する商品だ。たらこクリーム味と、ボンゴレビアンコ味の展開が予定されている。
2024年最大のヒットとなった「振っておいしいパスタサラダ」も、新たに「振っておいしいフォーサラダ 蒸し鶏」(397円)を投入するなど、タイパを意識した“3つ星ローソン”として発売。おにぎりや弁当などお米を使用している一部商品について、パスタや焼きそば等の麺類を入れることでボリューム感を出した商品や、具材をなくすことでスープや麺の美味しさを追求し価格を抑えた「コスパ」商品「スープ激うま! 激辛味噌ラーメン」(238円)なども3月から順次発売されている。
デイリー系商品は6月までに、ドライ系商品は10月までに「3つ星ローソン」へと順次切り替わる予定だ。物価高の影響で、商品購買における費用対効果を意識したコスパや、時間効率を意識したタイパを求める声が多い昨今。そんな期待にローソンは新PBで応えていくようだ。