開幕1軍に入れない!? 中日、メンバー当落線上の選手6人。一軍登録枠を…

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 2025年のプロ野球は、3月28日にレギュラーシーズンの開幕を迎える。オープン戦では各球団で開幕スタメン・開幕一軍入りをかけた戦いが続いており、熾烈な争いに大きな注目が集まっている。ここでは、中日ドラゴンズの一軍メンバー当落線上の選手を紹介したい。

 

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石伊雄太

投打:右投右打

身長/体重:178cm/84kg

生年月日:2000年8月18日

経歴:近大高専-近大工学部-日本生命

ドラフト:2024年ドラフト4位

 

 ルーキーながら正捕手奪取を狙う石伊雄太も、開幕一軍入り確定とは言い難いだろう。

 

 近大高専時代は目立つ選手ではなかったが、近畿大学では1年秋のリーグ戦からベストナインに輝くなど、一気に飛躍を見せた。

 

 

 その後、大学日本代表候補合宿にも選ばれるなど、攻守の両面で高いスキルを発揮。ただ、プロ志望届を提出するも、ドラフト会議では名前を呼ばれなかった。

 

 悔しさを胸に日本生命に入社した石伊は、チームの都市対抗出場に貢献。社会人No.1捕手と評価され、ドラフト4位で中日ドラゴンズへの入団が決まった。

 

 即戦力として期待される今季は、オープン戦で強肩を活かした守備面でアピールしているが、打撃面では苦戦中。

 

 ただ、正捕手が定まっていないチーム状況だけに、開幕一軍入りの可能性は大いにありそうだ。

土田龍空

投打:右投左打

身長/体重:180cm/80kg

生年月日:2002年12月30日

経歴:近江高

ドラフト:2020年ドラフト3位

 

 今シーズンは、巻き返しを狙う土田龍空。しかし、現状のままでは開幕一軍入りも難しくいとだろう。

 

 近江高校では、1年時からレギュラーを獲得。遊撃守備に加え、高校通算30発の打撃も評価され、ドラフト3位という評価で中日ドラゴンズから指名を受けた。

 

 

 プロ2年目の2022年途中から出場機会を増やし、遊撃のレギュラー格に。しかし、2023年は114試合に出場するも、打率.187 と大苦戦した。

 

 昨シーズンは一軍でわずか17試合の出場にとどまり、安打数はわずか7本。それでも、ファームでは打率.295と一定の成績を収めた。

 

 登録名を土田龍空に戻した2025年だが、オープン戦では課題の打撃面で苦しみ、現在は二軍戦の出場が続いている。開幕一軍入りに向けては、置かれた立場は厳しいだろう。

樋口正修

投打:右投左打

身長/体重:177cm/76kg

生年月日:1998年11月17日

経歴:北本高 - 駿河台大 - BC・埼玉

ドラフト:2022年育成選手ドラフト3位

 

 スピードが魅力の樋口正修。開幕一軍入りを果たすため、主に守備・走塁面でアピールを続けている。

 

 北本高校、駿河台大学を経て、独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに入団。入団年から60試合の出場で40個 の盗塁を成功させるなど、持ち前の俊足で存在感を発揮した。

 

 

 その後、みやざきフェニックス・リーグに日本独立リーグ選抜で参加。そこでの活躍もあり、中日ドラゴンズから育成3位指名を受けた。

 

 プロでは、ルーキーイヤーの7月に支配下契約を掴み取り、同年に一軍デビュー。しかし、出場機会は限られており、2年間でプロ初安打も生まれていない。

 

 今季のオープン戦では、主に守備固め・代走として存在感を発揮。開幕一軍入りの可能性を残している。

岩嵜翔

投打:右投右打

身長/体重:189cm/90kg

生年月日:1989年10月21日

経歴:市立船橋高

ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目

 

 完全復活に向けて歩みを進めている岩嵜翔。今シーズンは順調な仕上がりを見せている。

 

 市立船橋高校では、3年夏に甲子園を経験。世代でもトップクラスの右腕と評価され、福岡ソフトバンクホークスから高校生ドラフト1巡目指名を受けた。

 

 

 入団から数年間は先発登板を重ねていたが、2013年からリリーフに本格転向。2017年は72試合に登板して防御率1.99の好成績を残し、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。

 

 しかし、その後は故障に悩まされ、2018年には右肘の手術を受けた岩嵜。2021年オフには又吉克樹のFA移籍に伴う人的補償として、中日ドラゴンズに移籍した。

 

 しかし、移籍初年度は初登板で負傷降板し、トミー・ジョン手術を余儀なくされた岩嵜。同年はこの1試合登板にとどまり、翌2023年からは育成契約に移行した。

 

 迎えた昨季は、6月に支配下へ復帰。同年は一軍でも21試合に登板した、さらに今季は、オープン戦での好投を続けており、完全復活の予感を漂わせている。

ブライト健太

投打:右投右打

身長/体重:184cm/92kg

生年月日:1999年5月7日

経歴:葛飾野高 - 上武大

ドラフト:2021年ドラフト1位

 

 大きな期待を受けているブライト健太。レギュラー定着に向け、是が非でも開幕一軍入りを果たしたい。

 

 葛飾野高校で高校通算38本塁打を記録し、上武大学に進学。3年時までは控え選手だったが、4年時に打撃が開花すると、最高殊勲選手賞を獲得する成長を見せた。

 

 

 さらに、大学選手権でも2本のアーチを放つなどスカウトからの評価を急上昇させ、将来のスター候補として中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受けた。

 

 プロ2年目の2023年には、ファームで打率.309、7本塁打をマーク。一軍デビューを果たし、プロ初ヒットも放った。

 

 さらに昨季は、8月にプロ初アーチを記録するなど、大器の片鱗を示している、

 

 今季はオープン戦で出場機会を得ているが、目立った結果は残せておらず、開幕一軍入りは微妙な立場に。持ち前の長打力を発揮し、さらなるアピールを見せたいところだ。

涌井秀章

投打:右投右打

身長/体重:185cm/85kg

生年月日:1986年6月21日

経歴:横浜高

ドラフト:2004年ドラフト1巡目

 

 通算162勝を挙げるなど実績十分の涌井秀章だが、オープン戦のピッチングを見る限り、開幕ローテーション入りは微妙な状況だ。

 

 横浜高校では、エースとして世代屈指の評価を得た涌井。その才能を高く評価され、ドラフト1位で西武ライオンズへ入団した。

 

 

 プロでも早くから頭角を現し、高卒3年目の2007年に17勝をマーク。2009年には27試合(211回2/1)を投げ、16勝6敗、11完投4完封、199奪三振、防御率2.30と圧巻の数字で、沢村賞などに輝いた。

 

 2014年には千葉ロッテマリーンズへFA移籍。2015年には15勝をマークし、最多勝のタイトルを戴冠。

 

 また、2020年からは東北楽天ゴールデンイーグルスにトレード移籍となり、移籍初年度に最多勝(11勝)を獲得。球界屈指の右腕として活躍を続けた。

 

 さらに、2023年からは中日ドラゴンズへトレード加入。昨季は3勝5敗ながら、防御率3.07と一定の成績を残した。

 

 今季も先発ローテーションの一角として期待されているが、オープン戦では苦しい投球が続いた涌井。19日のソフトバンク戦では5回1失点の好投を見せ、開幕ローテーション入りに望みをつないだ。

 

 

【了】