セレクトラ・ジャパンは3月19日、1人暮らしをする新社会人の「懐事情」に関する調査結果を発表した。調査は3月4日~12日、直近5年以内に新社会人として一人暮らしをした経験のある約2,173名を対象に、インターネットで行われた。

  • お金の足りない時をどう乗り切ったか

    お金の足りない時をどう乗り切ったか

新社会人として一人暮らしをした経験のある人に、「お金に困ったことがあるか」と聞いたところ、47%が「ある」と回答。理由を聞くと、多い順に、「想定していたよりも給料内でやりくりするのが厳しかったから」「想定していたよりも税金や社会保険料の負担が大きかった(手取りが少なかった)から」「想定していたよりも家賃以外の生活費がかかったから」という結果に。奨学金の支払いを行っている人はなおのこと大変であることが想像できる。

また、どうやってそのピンチを切り抜けたのかを教えてもらったところ、1位「節約」(30.1%)、2位「親や家族にお金を工面してもらう」(15.6%)、3位「カードローンを利用する」(13.3%)となった。

  • カードローンを利用しなかった理由

    カードローンを利用しなかった理由

親や家族を頼れない場合や、自分の責任で解決したい場合などは、「カードローン」を利用する人も少なくないことがわかったが、お金に困ってもカードローンを利用しなかった人にその理由を聞いたところ、「カードローンにネガティブなイメージがあるから」(36.7%)が最も多く、次いで「利息を払いたくないから」(27.3%)、「返済ができなかった場合が心配だから」(18.1%)という結果に。

一方、実際にカードローンを利用した人の理由としては、多い順に「最も早くお金を工面できる方法だったから」「知り合いや家族を煩わせず、自分の責任で借りることができるから」」「周りの人に知られずに借りることができるから」という結果に。利用目的については、「家賃以外の生活費」が最も多く、次いで「家賃」、「趣味や旅行に使うお金」と続いた。

  • 実際に借りた額について希望の額が融資されたか

    実際に借りた額について希望の額が融資されたか

また、利用したカードローン会社を教えてもらったところ、1位「アコム」、2位「アイフル」、3位「プロミス」、4位「レイク」、5位「モビット」が上位に。圧倒的に消費者金融の利用が多いよう。

実際に借りた額について希望の額が融資されたかも併せて聞いたところ、最多のケースは「11万円〜30万円、希望していた額」で、10万〜80万円の融資であれば、「希望してた額」を融資してもらえたというケースが多く、81万円以上になると、希望の融資額ではなかったという声が多い結果に。消費者金融は、"総量規制"により年収3分の1以上は貸付をしないことになっていることから、希望融資してもらえたかどうかは、年収にも関係する。

カードローンを利用する前の想像と実際に利用してみての感想を聞くと、「申し込み」「審査」「契約から実際の借入」に関しては、「だいたい予想通り(普通)」「想像よりスムーズだった/良かった」が9割を超えたが、「返済」に関してのみ8割強にとどまり、「想像より大変だった/悪かった」が16%と、他項目に比べて多いことが分かった。