400Fが運営する家計診断・相談サービス「オカネコ」は、物価高が家計に与える影響のうち、特に教育費への影響に関する調査の結果を3月18日に発表した。同調査は2025年2月28日~3月2日の期間、全国のオカネコユーザーのうち教育費(学費、習い事、塾の費用など)の支払いがある子どもがいる男女152人を対象にインターネットを用いて行われた。
「物価の上昇」やそれに伴う「教育費の値上げ」について、86.8%の家庭が何らかの影響を感じていると回答。特に「非常に感じている」と答えた割合は49.3%にのぼり、家計の財政に対する深刻な懸念が浮き彫りになっている。
また、物価高の影響を受けて、家庭の教育費(学費、習い事(塾含む)の費用など)に変化があったか尋ねたところ、57.2%が変化を感じているという結果になった。
「教育費が増額した」(40.1%)と、教育費が増額した家庭が多い一方で、「教育費を削減した/削減する予定である」(17.1%)と削減を余儀なくされている家庭も一定数存在しており、物価高が家庭の教育投資にさまざまな影響を与えていることが明らかになった。
学費(学校関連費用)の負担感についてどう思うか尋ねたところ、「負担を感じている」と回答した人は71.7%だった。特に37.5%が「非常に負担を感じている」と回答しており学費の負担が大きな問題に。
また、習い事(塾含む)の負担感に関しては、76.8%が負担感を「感じている」と回答した。特に33.6%が「非常に負担を感じている」と回答しており、学費(学校関連費用)と同様に負担感が高い結果となった。
教育費(学費、習い事(塾含む)の費用など)のために「削減した支出はない」と回答した人は38.2%。一方、61.8%の家庭が教育費捻出のために家計の支出を削減していることが分かった。
削減された項目としては、「自分や家族の趣味・娯楽費」(38.8%)、「外食や旅行費」(37.5%)、「日常的な生活費(食費、光熱費など)」(32.2%)、と生活の質に直結する支出が目立った。
また、今後の教育費に関して不安を感じている割合は75.0%だった。そのうち42.1%が「非常に不安」と回答した。