祖父母の孫に対する接し方が気になってモヤモヤしているという人もいるのではないでしょうか。そのままにしておくと子どもにとって悪影響を及ぼしかねません。本記事では、孫をダメにする祖父母の特徴や対処法を紹介します。

祖父母の接し方が孫に悪影響になることはある?

  • 祖父母の接し方が孫に悪影響になることはある?

孫に対する祖父母の接し方が気になっても、そもそも離れて住んでいて会う頻度がそこまで高くないような場合はさほど気にする必要はないでしょう。しかし、同居していたり、同居まではしていなくとも近くに住んでいて毎月のように会っていたり、働きに出ているあいだ代わりに面倒を見てもらっていたり、接する時間が長い場合は、影響する可能性があります。もし違和感があるなら、早めに対策を考えましょう。

孫をダメにする祖父母の特徴

  • 孫をダメにする祖父母の特徴

では、孫に悪影響を与える祖父母とは、どのような人を指すのでしょうか。まずは、孫の成長を妨げてしまうような祖父母の特徴や振る舞いの例を紹介していきます。

甘やかしすぎている

「孫は目に入れても痛くないほどかわいい存在」とも言われているように、孫のことを溺愛する祖父母もたくさんいます。愛情たっぷりに接することは子どもの成長にいい影響を与えますが、しつけを一切せずに無条件に甘やかすのはNG。たとえば食事の前にいつもお菓子を与えたり、日常的におもちゃを買い与えたり、といった行動は子どもがわがままに育つ恐れがあります。

過干渉になって何でも手助けする

「孫が心配だから」「孫に好かれたい」という理由で、些細なことでも手助けをしてしまう祖父母もいます。祖父母が常に先回りして行動していると子どもが自ら考える機会を失い、自立心の成長を妨げてしまうでしょう。将来、何でもかんでも誰かにやってもらうような人になってしまうかもしれません。

自らの価値観で育児に口出しをする

「兄弟がいないとわがままに育つ」「小さいころから保育園に預けるなんてかわいそう」「夜は必ず8時までに寝ないと成長しない」など、自分の価値観を押し付ける祖父母もいます。よかれと思ってアドバイスしているとわかっていても、時代に合わない発言にイライラしてしまうかもしれません。そばでそれを聞いている子どもも、決していい気持ちにはならないでしょう。

また、働きに出ているあいだ代わりに面倒を見てもらっている場合は、いない間に変なことを子どもに吹き込んでいる恐れもあるので注意が必要です。

親を悪者扱いする

一緒に過ごしているときに子どもが悪さをして、祖父母の前で子どもを叱ることもあるでしょう。このときに、「ママ(パパ)ってすぐ怒って怖いね~。○○ちゃんかわいそう。こっちにおいで~」などと発言する祖父母もいます。慰めること自体はいいですが、親を悪者扱いするような言葉で何度も慰めていると、子どもが小さい場合「ママ(パパ)って悪い人なんだ」と思ってしまう可能性があるでしょう。親の言うことを聞かなくなったり、子どもに嫌われてしまったりする恐れがあるので注意しなければなりません。

孫に依存して口うるさくなっている

孫の面倒を見るのが生きがいなのはいいことですが、「サポートしたい」という気持ちが親より強くなってしまう場合があります。孫の成長を期待するあまり、日常生活だけでなく学校の成績、習い事などに対しても、孫に直接口うるさく言うようになる祖父母もいるでしょう。プレッシャーを与えると子どもも疲れてしまいますし、祖父母と過ごす時間にストレスを感じるようになってしまうかもしれません。

孫をダメにする祖父母への対処法

  • 孫をダメにする祖父母への対処法

孫をダメにする祖父母の行動が見られたら、早めに対処しましょう。ただし、祖父母は大切な身内なので、良好な関係を築くためには上手く立ち回ることが大切です。ここでは、具体的な対処法を紹介します。

親の教育方針を伝える

祖父母はあくまで「子育てのサポート」を担う立場でいるのがベストです。教育方針や子育ての方向性の決定は両親が主導で行うのが子どもの成長にとってもプラスになるので、そのように祖父母に伝えましょう。ただし祖父母の意見を全否定してしまうと揉める場合もあるので、まずはいつもお世話をしてくれていることへの感謝を伝えてから話し合いをしてみてください。スムーズに理解してもらえる可能性が高くなりますよ。

祖父母になんでも任せすぎない

共働きの場合は、子育てを祖父母に頼らざるをえないこともあるでしょう。しかし、子育てに関する多くのことを祖父母に任せていると、どうしても影響力が大きくなってしまいます。本当に必要なことだけを頼むようにして、祖父母に役割を与えすぎないようにしましょう。

昔と今で子育ての方法が異なることを伝える

子育ての経験がある祖父母だからこそ、育て方に自信を持っている場合もあります。子育ての方法だけでなくライフスタイルも今と昔とでは異なっていることを伝え、違いを理解してもらうことが大切です。もし一度で聞き入れてもらえない場合は、具体例や専門家の話などを挙げながら根気よく説明してみましょう。

祖父母が孫をダメにした例を話す

祖父母が孫をダメにした例を話してみる、という方法もあります。実際に知り合いにそういった人物がいればいいですが、いない場合は架空のエピソードでも構いません。たとえば、「友達のいとこに○○って子がいるんだけど、祖父母がすごく甘やかしてたから、30歳になって働きもせず親のお金を使い込んでるらしい」といったような内容です。こういった話を聞くことで、祖父母も自分たちの行動を見直す可能性があるでしょう。

自分の楽しみを見つけてもらう

祖父母には孫との時間だけでなく、友人との付き合いや趣味の時間も大切にしてもらいましょう。孫だけに時間と気持ちを集中させてしまうと過保護や過干渉の原因になります。ハイキングや美術館めぐりといったアクティブな趣味だけでなく、絵を描く、音楽を鑑賞するといった家でできる趣味でも気持ちを切り替えることができるはずです。

距離を置く

もしどうしても話を聞き入れてもらえない場合は、一度距離を置いてみるのもひとつの方法です。孫と一時的に離れることで、祖父母も冷静な気持ちになれるかもしれません。面倒を見てもらっている場合はなかなか難しいことではありますが、子育て支援サービスなどを活用することで代替できないか考えてみるといいでしょう。

祖父母が孫をダメにする前に何とかしよう!

  •  祖父母が孫をダメにする前に何とかしよう!

祖父母の接し方は孫に悪影響を及ぼす恐れもあります。モヤモヤする気持ちがあるなら、子どものためにも早く対処しましょう。祖父母とも良好な関係を築くために、感謝の気持ち伝えつつ上手く話し合ってみてくださいね。