• “50TA”狩野英孝

年末年始を中心に宮城県にある実家の櫻田山神社で神主としても働いている狩野。神主の仕事が芸人の活動に生きることは「全くない」と言い、年末年始に芸人の仕事ができないことに悔しさもありつつ、「宿命」として受け止めているという。

「正月は芸人にとって一番の書き入れ時というか、一番忙しくて、一番盛り上がって楽しいときで。だから神社の仕事をしてリビングに戻ってテレビをつけたときに生放送で芸人さんたちがわいわいやっている姿を見ると、うらやましいなと思います。でも自分の家のことなので、年末年始は芸能界を休んで実家で働いています」

もともと神主になることを拒否していたものの、家業を継ぐ決意をし、2016年に神主の資格を取得した。

「神主を継ぐ人がいなくなってしまったという狩野家の問題が出てきて、俺がやるしかないと。若いうちは、自分のやりたいことをやらせてもらっていましたが、30歳を過ぎて、自分のエゴだけでやりたいことをやる歳でもなくなってきたぞと思ったという感じです」

  • “50TA”狩野英孝

今後も、芸人の活動を軸に、神主の仕事も務めていくという。芸人としての野望を尋ねると、「1年後、2年後のことは考えられなくて、今日の仕事を全力で頑張ろう、明日の仕事を全力で頑張ろうって。なので、次の仕事を頑張るというのが野望かもしれません」と答えた。

2023年には第1子女児が誕生し、1児の父に。「シンプルに家に帰るのが楽しくなりましたし、仕事を頑張るパワーにもなっています」と父親になってからの変化を述べ、「50TAの歌を家で練習したいけど、寝ているからできないということもあって、帰りの車の中で思いっきり練習するようにしています」とも明かした。

ちなみに、娘はまだ狩野の仕事について理解はしていないという。

「出ているなという感じはあると思いますが。いずれちゃんとわかったときに、リスペクトしてもらえたらうれしいですけど、どうなんでしょうね(笑)」

最後に、ファンに向けて「『ロンドンハーツ』で50TAのライブをするときに、必ず『これで最後』『ファイナル』『これで見納め』というタイトルがついていて、いつもこれが最後という気持ちで挑ませていただいるので、お客さんも『もう会えないんじゃないか』『最後かもしれない』という気持ちで、全力で余すことなく一緒に楽しんでいただければと思います。渾身の1回を全力で提供させていただくので、ぜひ楽しみにしていてください!」とメッセージを送った。

  • “50TA”狩野英孝
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■狩野英孝
1982年2月22日生まれ、宮城県出身。日本映画学校(現・日本映画大学)を卒業後、2003年に芸人としてデビュー。「ラーメン・つけ麺・僕、イケメン」などのフレーズでブレイクする。お笑い芸人以外にも、テレビ朝日『ロンドンハーツ』のドッキリ企画から誕生したシンガーソングライター(50TA名義)や、YouTuberとして幅広く活躍する傍ら、実家の神社で神職にも従事している。