シアトル・マリナーズ球団会長付特別補佐/インストラクターのイチロー氏が11日、YouTubeチャンネル『パワプロ・プロスピ公式チャンネル』で公開された動画「【イチロー×松井秀喜】MLB日本人OB選手ドラフト企画! 自分のチームに入れたい選手は?【MLB PRO SPIRIT】」に登場。高校時代から評価していた選手を明かした。

イチロー氏

福留孝介氏とのエピソードを披露

今回の動画では、ヤンキースGM特別アドバイザーの松井秀喜氏とともに、MLB日本人OB選手をドラフト方式でそれぞれ3人選出する企画を実施。イチロー氏、松井氏ともに第3位に選出したのが、福留孝介氏だった。

PL学園高校時代から強打の左打者として注目され、1995年のドラフト会議では史上最多となる7球団から1位指名されたことで知られる福留氏だが、イチロー氏は「PLで活躍していた時に、ドラフトにかかる年の春だったかな? 仰木監督とね、話したことあったの。『イチロー、どう思う?』って」と、当時の仰木彬監督から意見を求められたことを告白。

続けて、「あいつはバットに乗せるのがうまいバッターで、高校生であの技術を持っている選手は当時なかなかいなかったし、スター性もあるし、『いいんじゃないですか?』と言って。で、ドラフトで指名してるんだよ、オリックスが」と、自身の助言後、実際にオリックスが福留氏を1位指名したことを明かした。

さらに、「そんなこともあって、高校時代から気になってたし、評価もしてた」と語るイチロー氏は、福留氏が指名権を獲得した近鉄バファローズに入団しなかったことをめぐるエピソードも述懐。「これは運命だから、それに従ったほうがいいんじゃないかっていうコメントをしたら、『運命は自分で決めるものだ』みたいな、ちょっと反抗してきたの。『あ、それもなんかいいな』と思って」と、福留氏の物怖じしない性格も称賛していた。

【編集部MEMO】
日本では7年連続首位打者に輝いたほか、1994年には当時のNPB記録のシーズン210安打をマークするなど球界を代表する選手として活躍したイチロー氏。27歳でMLBマリナーズに入団すると、MLBでは19シーズンをプレーし、首位打者2回、盗塁王1回、MVP1回のタイトルを獲得。2004年には、MLB記録のシーズン262安打をマークした。