今後の目標について聞くと「1つ、40歳くらいでやりたい作品が僕の中であります。その役をやることが人生における目標で、そのために日々努力をしていきます」と語る。

その作品名は明かせないそうだが「他にも年齢を刻んでいく中で、それぞれにやりたい作品や役があります。漠然とこれをやりたいと言って上手くいく人もいると思いますが、僕はそういうタイプではないので。ここ2、3年ぐらいでそういうふうに計画できるようになりました。そういう将来の夢を目指しつつ、目の前のことに全力を尽くしたいです」と未来を見つめる。

憧れている人や目指している人物像について尋ねると「自分の将来の子供に憧れられるような人間になりたい」と言う。「なんでもいいんですが、僕自身がすごくそういう風に感じてきた人間なので。自分も大人になった時、自分の子供が誇りに思ってくれるような人間になりたいです」

たくさんの人に見られる機会が増え、露出も増えてきた昨今、SNSなどではいろいろな声が届くが、谷原は「僕はこの世界が好きでここにいるので、たとえ何かを言われたとしても、それが嫌だとは感じないし、何も言われないより逆に注目していただいてありがたいと思うようにしています。マイナスもプラスに変えていくというか、すべてのことに感謝したいです」としっかりと俯瞰で受け止めている。

最後に、絶対に崩したくないみたいポリシーについて聞くと「仕事面では貪欲に、人としては謙虚にいたいというのが信条です」と答えてくれた。

「優しいだけでは上にはいけないけど、人としてはちゃんとしていないといけない。今まではどちらかというと優しければいいと思っていましたが、それだけではうまくいかないもっともっと、という思いで、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募しました。優しくありたいという個性はそのままに、仕事面はガツガツやっていきたいというのが気持ちです」

■谷原七音(たにはら・ななと)
2003年12月19日生まれ、東京都出身。2024年に若手俳優の登竜門「第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞を受賞。今年3月5日~9日に上演された舞台『ハイスクール・ハイ・ライフ4』に出演。