コスモ石油、日揮ホールディングス(「日揮HD」)、レボインターナショナルの3社が設立したSAFFAIRE SKY ENERGY(サファイア スカイ エナジー)は3月6日、廃食用油を原料とした国産SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の製造、供給事業を行うためのSAF製造設備の完工を祝し、当該設備建設地(コスモ石油堺製油所構内)で竣工式を開催した。
■年間約3万キロリットルのSAFを航空会社へ供給開始予定
竣工式にはコスモエネルギーホールディングス 代表取締役社長 山田茂氏、日揮HD 代表取締役会長CEO 佐藤雅之氏、レボインターナショナル 代表取締役CEO 越川哲也氏、サファイア スカイ エナジー 代表職務執行者 秋鹿正敬氏などが出席。同事業に携わった多数の関係者へ感謝の意を表し、また国産SAF普及の礎となる同事業の今後の安全と繁栄を祈願した。
さらに、経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 燃料供給基盤整備課長 永井岳彦氏、国土交通省 航空局航空ネットワーク部長 秋田未樹氏、堺市長 永藤英機氏、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 理事 飯村亜紀子氏ら来賓からのお祝いと激励の挨拶も寄せられた。
また竣工式の後に竣工祝賀会も開催。この祝賀会には、国内の廃食用油を原料とした国産SAFで航空機が飛ぶ世界を実現するために日揮HDが立ち上げたプロジェクト「Fry to Fly Project」の参加メンバーなども招待され、竣工を祝った。
Fry to Fly Projectの参加メンバーからは、「このプロジェクトに参加できたことを誇りに思います。国産SAFの普及に向けて、今後も全力で取り組んでいきます」とのコメントがあった。
同事業は、国内初となる国産SAFの量産案件として、コスモ石油、日揮HD、レボインターナショナルがそれぞれの事業で長年培ってきた知見・ノウハウ・アセット等を結集しここまで取り組んできた。そしていよいよ来年度から、年間約3万キロリットルのSAFを航空会社へ供給開始する予定だ。
これにより、原料調達からSAF製造・品質管理、航空会社への供給に至るまでのすべてのサプライチェーンの構築を国内で実現することになる。同事業は、SAFの普及を通じて、航空業界の環境負荷軽減に大きく貢献することが期待される。コスモ石油、日揮HD、レボインターナショナル、サファイア スカイ エナジーの4社は、今後もさらに連携を強化し、持続可能な未来を切り拓いていく。