3月17日に放送されるNHKドラマ『明日、輝く』(22:45~23:30)の試写会見が12日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の井上祐貴、共演の具志川莉央、脚本の竹上雄介氏らが登壇した。
次世代の脚本家を発掘する「第48創作テレビドラマ大賞」で1063作から選ばれた竹上雄介氏の受賞作を映像化したこのドラマは、元ランナーと家出少女の出会いと再生の物語。駅伝レース中のケガで引退し、今はコンビニで働く新野亮介(井上祐貴)はある日、万引きした少女・矢沢心海(具志川莉央)を捕まえるが、心海は「家に泊めてほしい」と言い出し、強引に転がり込む。無邪気でダンスを踊るのが大好きな心海は、ふと「復讐したいほど、誰かを恨んだことはないのか」と問う。否定する新野だが、脳裏にある男の顔が浮かぶ。
井上は本作について「脚本を読ませていただいたときから不思議な感覚になって、ちょっと背中を押してもらえる作品」と語る。
元ランナー役ということで、井上が走るシーンも登場。井上は「サッカーを昔からやっていまして、サッカー以外も体を動かすことが好きで、個人的にランニングしたりよくするんですけど、マラソンのランナーの方の走り方は180度と言っていいぐらい全然違って、クランクインの何日も前から数回にわたってコーチに教えていただいて作り上げてきたんですけど、ただ走るというだけでもこんなに違うんだと。同じようなスピードで走っているつもりなのに全然スピードも違うという、そういう新たな発見もありましたし、毎日筋肉痛でした」と撮影に向けて行った特訓を振り返った。
そして、「本当にいい経験でしたね。新たな自分を知れた瞬間でもありますし、これからもし自分がマラソンランナーの役をやらせていただくときもそうですし、プライベートで走るときも、ここで知れたことが生きる気がするので、とても素敵な役との出会いでした」と話していた。
会見には、制作統括の須崎岳氏、演出の板垣麻衣子氏も出席した。