フォーイットは、副業に関するアンケート調査結果を3月6日に発表した。同調査は2024年12月12日に、「副業をしてみたい」、「すでにしている」と回答した20歳〜69歳の男女673人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 副業の収入目標、「月に5万~10万円未満」が最多

もし副業をする場合、どの程度稼げるといいか聞いたところ、最多は「月に5万〜10万円未満」で31.5%だった。

次いで、「月に1万〜5万円未満」が31.4%、「少額でもいいので稼ぎたい」が17.7%で続くという結果になった。

  • 男女で収入目標に差が、家計における役割分担が影響か

男女別で見ると、男性は「月に10万円以上」や「月に5万〜10万円未満」と回答した人が多かったのに対して、女性は「月に1万〜5万円未満」または「少額でもいいので稼ぎたい」と回答した人が多くなった。

また、過去に実施した副業についてどのようなイメージを持っているかというアンケートにおいて、女性の方が副業に対してポジティブなイメージを持っていることが明らかになった。

現代では共働きが一般的になりつつあるが、男性が主に家計を担っている家庭においては、男性は副業でもまとまった収入を求めるのに対して、女性は家計の足しとして副業を考えている人が多く、収入目標に差が生まれている可能性がうかがえた。

  • 既婚者ではワークライフバランスを重視する傾向に

未婚・既婚別で見ると、未婚の人は「月に10万円以上」や「月に5万〜10万円未満」と回答した人が多く、既婚の人は「月に1万〜5万円未満」または「少額でもいいので稼ぎたい」と回答した人が多くなり、結婚しているかどうかで明確に差が生まれる結果になった。

既婚の場合は子育て中の人も多いことから、育児を優先しながら負担が少ないかたちで副業に取り組みたいと考える人が多くなっていると同社は推察。特に、育児で自由に使える時間があまりない子育て世代の人にとって、場所や時間帯を問わず柔軟に働ける副業が重要さを増しているという。

  • 「月に10万円以上」希望者は世帯年収1,001万円~で2倍以上

世帯年収別で見ると、「月に10万円以上」と回答した人は、世帯年収が〜500万円や501万〜1,000万円の層では約10%だったのに対して、1,001万円〜では24.1%と2倍以上の差が生まれた。

また、過去に実施した副業で稼いだ最高月収はいくらかというアンケートを振り返ると、世帯年収1,001万円〜の人のうち20%以上が副業だけで月収30万円以上を稼いだ経験があることが分かった。さらに、高収入の人がどのような副業に取り組んでいるのかに注目すると、アフィリエイトや投資、プログラミングといった収益性の高い副業をしている人が多いことも明らかになった。

高収入の人の場合、少額でも手軽に稼げるような副業よりは、大きな収益を求めて、腰を据えてじっくりと取り組んでいくことを好む人が多い傾向にあるという。