JR東日本は6日、東北新幹線「はやぶさ・こまち21号」が上野~大宮間を走行中、連結部が外れて停車した事象について、概況や今後の対応など同社サイトに公開した。「多くのお客さまに、ご迷惑とご心配をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます」としている。

  • 東北新幹線「はやぶさ」と秋田新幹線「こまち」は東京~盛岡間で併結運転を行う

同社によれば、3月6日11時30分頃、「はやぶさ・こまち21号」が上野~大宮間を走行中、「はやぶさ」と「こまち」の連結部(10号車と11号車の間)か外れ、自動的にブレーキが動作し、「東京起点6k600m付近」で停車したという。「はやぶさ21号」(新青森行)はJR北海道所属のH5系10両編成、「こまち21号」(秋田行)はJR東日本所属のE6系7両編成を使用し、併結運転を行っていた。

発生時の走行速度は約60km/h、停車した後の車両間距離は約8m。発生後に車両点検を行い、「はやぶさ21号」「こまち21号」はそれぞれ単独編成で大宮駅まで運転され、乗客は大宮駅で後続列車へ乗り換えた。負傷した乗客は確認されなかった。今回の事象による列車の脱線はなく、当該車両の連結器に破損等は認められなかった。併合時の状態に関して、「前列車のはやぶさ・こまち10号(新函館北斗発・秋田発 東京行)の盛岡駅での併合作業は通常どおり行われました」とのこと。

その後、14時34分に東北新幹線など全線で運転を再開した。JR東日本は今後の対応として、「原因か判明し、必要な対策が完了するまで、併結運転をすべて取りやめます」「原因究明を速やかかつ確実に実施するとともに、必要な対策をとってまいります」と説明。3月6・7日の山形新幹線は福島~山形・新庄間、秋田新幹線は盛岡~秋田間で折返し運転を行い、東北新幹線への直通運転を中止する。なお、山形新幹線「つばさ121・160号」は東京~新庄間で直通運転を行う。