働く人の活躍を支えるテクノロジー"WorkTech"に関する研究機関「ビズリーチ WorkTech研究所」は、国連が制定する3月8日の「国際女性デー」にちなみ、転職サイト「ビズリーチ」における女性の転職動向に関する調査(2024年)の結果を2月4日に発表。

  • 管理職経験のある女性の転職について

管理職の経験がある女性会員(11名以上のマネジメント経験がある会員)の転職について、5年前に比べて3.3倍と、全体傾向に比べても伸長しており、女性管理職の転職が活発であることがわかった。

帝国データバンク「女性登用に対する企業の意識調査(2024年)」によると、2024年の企業の管理職における女性割合の平均が、2013年の調査開始以降初めて1割(10.9%)を超えているという。即戦力としてのスキルや経験を持つ女性会員の多くが、転職を通じて主体的にキャリア形成を図っていることや、企業における女性の活躍が徐々に進んでいることが推測される結果に。

  • 転職時の年収変動について

ビズリーチ上で、スカウト返信や求人応募、面接などの転職活動を行っている女性会員を対象に調べたところ、2024年はその会員数が過去最多となった。

増加率は全体傾向を上回り、自律的なキャリア形成の意識が高まる中、転職を通じて自身のキャリアを主体的に築きたいと考える女性が増加していることが推測されるという。

また、2024年における女性会員の転職のうち半数以上が、転職で年収が1割以上増加した。一方で、減少は27.3%と約3割となった。

  • 管理職経験の有無

管理職経験のある女性会員数について、5年前(2019年)に比べて2024年は4.4倍となり、管理職経験のある会員全体の伸び率より大きいことが分かった。

同じく5年前に比べて、管理職経験のある女性会員の転職数は3.3倍の伸長が見られる。2024年の管理職経験のある女性会員の転職における年代別構成比は、「30代前半(30歳~34歳)」(19.7%)が最多となった。

次いで、「40代前半(40歳~44歳)」(19.4%)、「30代後半(35歳~39歳)」(18.9%)、「40代後半(45歳~49歳)」(17.0%)という結果に。各年代とも転職数は増加傾向にあるものの、特に30代前半の管理職経験のある女性会員の転職数は5年前と比べ10.3倍と大幅に増加し、30代から管理職として活躍する女性が増加傾向にあることがうかがえる。