豊かな人生を歩むためには周囲との良好な人間関係が必要です。しかし、なかには周囲に悪影響を与えてしまう「関わってはいけない人」と呼ばれる人もいます。本記事では、そうした人物の特徴や口癖、関わってしまった場合の対処法を紹介します。
関わってはいけない人の特徴
関わってはいけない人とはどのような人を指すのでしょうか。まずは、よく見られる特徴を紹介します。
マイナス思考が強い
マイナス思考が強い人は、周囲の状況や出来事に対して常に否定的な考えを持っています。「どうせうまくいかない」「自分には無理だ」といった思考と、それに伴った行動をとるのです。このような人物と長時間過ごすと、自分も徐々にそのネガティブな思考に引き込まれ、ポジティブな気持ちを維持するのが難しくなることがあります。
お金にルーズ
お金にルーズな人は要注意です。貸したお金を返さなかったり、奢ってほしいと平気でたかってきたりする人物と関わりを持つと、最終的に自分が金銭的な不利益を被ることになってしまいます。金銭のトラブルは人間関係のトラブルにも直結することが多いので、お金にルーズな姿勢が見られたらその人との付き合い方を考え直した方がよいでしょう。
なんでも論破する・マウントをとる
なんでも論破しようとする人やマウントをとってこようとする人は、一緒にいても疲れるばかりです。意見の違いはあれど、その違いをお互いに理解し合うことでコミュニケーションは深まります。しかし、このような人は自分の意見に固執し、相手の意見を尊重することなく常に自分が正しいと主張します。長期的な信頼関係を築くことは難しいでしょう。
表裏がある
相手によって露骨に態度を変える人には気をつけましょう。自分の損得勘定を優先して行動するので、平気で他人を裏切る行為をとることがあります。各所でいい顔ばかりするので、辻褄が合わなくなったときには、あなたとの約束を反故にしてしまうかもしれません。
言い訳ばかりする
言い訳ばかりする人は問題が起きたときに自分自身のことを反省せず、すぐに他人や状況のせいにします。このような人は責任感が欠如しており、自分の行動や結果と向き合おうとしません。近くにいる別の人に責任を押し付けることもあり、仲間として信頼関係を構築することは難しいでしょう。
悪口や不満ばかり言う
悪口や不満ばかり言う人も自分を正当化したい想いが強い証拠です。悪口や不満は聞いていて気持ちのよいものではありません。周囲の人にも悪影響を及ぼします。そういうことにも気づけず、ただ吐き出したいだけの愚痴を相手にする必要はありません。あなたもその悪口や愚痴に賛成していると誤解されないように気をつけましょう。
他人の時間を平気で奪う
予定を守らなかったり約束を平気で破ったりするなど、他人の時間を平気で奪う人との付き合いにも注意がです。この行動は相手の都合を考えずに自分の都合を優先する思考が表れています。繰り返されるとあなたの時間がむだに消費されてしまうだけではなく、ストレスも溜まっていくでしょう。
距離の詰め方がおかしい
初対面から親密な関係を構築するまでの間は、人によって違いがあるとはいえ、徐々に距離を詰めるのが一般的です。出会って間もないのに、頻繁に連絡をしてきたり、こちらのプライベートにずかずかと入り込んできたりするような人には気をつけましょう。こちらの都合や考えを顧みずに、一方的に自分のペースに持ち込もうとする人の典型的な例です。
関わってはいけない人の口癖
関わってはいけない人からよく聞こえてくる口癖があります。ここでは、その一部を紹介するので、会話の中で耳にしたら気をつけましょう。
どうせ
「どうせ」という言葉は、始める前からこれからの可能性を否定するような、ネガティブなニュアンスを持っています。この口癖を頻繁に使う人は、なにごともポジティブにとらえることなく、最初から諦める態度を見せるでしょう。このような口癖を持つ人と関わると、あなたも無意識にネガティブな思考に引きずられ、モチベーションを失ってしまうことがあります。
一生のお願い
「一生のお願い」は、その言葉の意味をそのままとらえると、人生でたった一度しかできない懇願、のようなニュアンスになります。つまりこのセリフが使えるのはまさに人生で一度きりであるはずです。にもかかわらず口癖のようにこの言葉を使ってくる人は、なにかあればすぐ他人にすがろうとし、頼まれた側が感じる負担の重さを考えることがありません。
それって意味あるんですか?
「それって意味あるんですか? 」というフレーズは、相手の行動や意図を無視しているような印象を与えます。この口癖がある人は、他人の努力や考えを軽視する傾向があると言えるでしょう。言われた側は「自分のやっていることが無駄だ」と言われたように感じ、また、自分がやってきた努力が踏みにじられたような気持ちになります。
○○が言ってた・みんな言ってるよ
「○○が言ってた」や「みんな言ってるよ」といったフレーズの頻発は、無責任でありながらも自分の都合のいいように物事を進めたいという気持ちの表れです。場合によっては、その人物が勝手に言っているだけで、嘘の可能性もあるでしょう。
わたしって○○なタイプだからさ
自分の行動を「性格」や「タイプ」のせいにして言い訳をする場合に使われる言葉です。この口癖がある人は、自分の行動について反省や改善を考えようともせず、固定した枠に当てはめて思考停止するので根本的な問題に向き合おうとしません。
でも・だって
「でも」や「だって」といった言葉を頻繁に使う人は自己防衛的な傾向が強く、ものごとを素直に受け入れることができずに、すぐ言い訳をして責任を回避しようとします。このような人物は自分のミスを認めることなく、常にほかの要因を理由にして自分を保とうとするのです。そのため信頼関係を築くのが難しく、周囲とのコミュニケーションもスムーズにいかないことが多いでしょう。
関わってはいけない人がいたときの対処法
実際に、関わってはいけない人と出会ってしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、自分を守るためにも知っておきたい5つの対処法を紹介します。
周囲に相談する
関わってはいけない人と関わりストレスが溜まると、自分ひとりでその悩みを抱え込んでしまいやすくなります。しかし、悩みをひとりで抱え込んでいても解決は難しく、ストレスが増すばかりです。まずは信頼できる友人や家族、同僚などに相談してみましょう。第三者の意見を聞くことで、客観的に状況を見つめなおすことができたり、解決策が見つかったりするかもしれません。
接触回数を減らす
関わってはいけない人物との接触が増えると、ストレスが増して心の平穏が保ちにくくなります。その人物との接触が避けられない状況でも、できるだけ接触回数を減らすことを心がけましょう。直接会話せずになるべくメールで連絡したり、近くにいることを避けたりするなどの方法が効果的です。また、予定がつまっていたり仕事が忙しかったりすることを匂わせて、関わっている暇がないことも暗に示しましょう。
最初から期待しない
ストレスを感じてしまうのは相手に対して期待があるからです。関わってはいけない人物に対しては、最初から期待せずに割り切るようにしましょう。「この人はこういう人なんだ」と諦めて接することで失望することも少なくなり、心の平穏を保つことができます。
連絡を遮断する
連絡を遮断することも方法のひとつです。関わってはいけない人から頻繁に電話やメッセージが来る場合は着信拒否やブロックなどをしてみてもいいかもしれません。一見冷たく感じるかもしれませんが、自分のメンタルを正常に保つためには必要な行動でもあります。ただし、トラブルに発展しないようにだけ注意してください。
物理的に距離を置く(転職・引越し)
転職や引越しは、物理的にその人物との接触を避けるための最終手段とも言えるでしょう。物理的に距離を置くことで、精神的な負担を大きく軽減でき、新たな生活をスタートさせることができるかもしれません。気持ちの面でもリフレッシュすることができます。
関わってはいけない人から自分を守ろう!
関わってはいけない人の特徴や対処法などを紹介しました。人付き合いは大切ですが、無理してまで続けなければいけない相手などいません。自分を守るためにも、適切な手段を選んで過ごしやすい人間関係を構築していきましょう。