レスメドは、世界睡眠デーに合わせ、「レスメド 世界睡眠調査2025」を2月26日に発表した。同調査は2024年12月12日~28日の期間、世界の30,026人および日本人1,500人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 認識と行動の乖離

どれくらいの頻度で入眠に悩むことがあるか聞いたところ、日本の回答者の37%が週に3日以上入眠に苦しんでいることがわかった。一方で、改善のためにすぐに行動する人は5%だった。

また、日本人の3人に1人が「睡眠の質が悪くてもそのまま過ごす」と答え、睡眠リテラシーの低さが浮き彫りになった。特に女性においてその傾向が強く、3割以上の人が眠気を抱えたまま過ごすと答えた。

このような結果を踏まえ、近年睡眠の質を改善するためのさまざまなアイテムやスリープテックが発展しているにもかかわらず、活用している人は少ないと同社は推測している。調査結果によると、日本人の約21%しか睡眠の状況を記録しておらず、世界平均の約55%と比べるとかなり低くなっている。

  • 質の悪い睡眠による職場での生産性

また、全世界では働いている人の71%、日本では41%が質の悪い睡眠で疲れがとれず病欠したことがあることがわかった。

このように睡眠と仕事のパフォーマンスの明確な関連性があるにもかかわらず、従業員のほぼ半数(47%)が、自分の雇用主は睡眠の健康を気にかけていないと考えている。

次に睡眠離婚事情について尋ねたところ、世界では18%の人がいびきや落ち着きのなさを理由にパートナーと別々に寝る「睡眠離婚」を選んでいることがわかった。日本では世界平均を大幅に上回る37%の人が毎晩「睡眠離婚」をしていると明らかになった。

  • 男女で異なる睡眠の質

今回の調査で、世界的に見て女性は男性よりも睡眠の質が悪いと感じていることがわかった。

女性は男性よりも質の高い睡眠がとれた夜が少ないと報告されている(女性は週3.83回、男性は週4.13回)。特に更年期は、睡眠に影響を与える重要な要因だが、見過ごされがち。更年期の女性の44%が、週に少なくとも3回は入眠困難を経験していると報告している。