Job総研は2月25日、「2025年 企業風土の実態調査」の結果を発表した。同調査は、2025年2月5日〜2月10日の間、現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者で20〜50代の男女653人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 古い企業風土とその定義

はじめに、今の職場で古いと感じる風土の有無を聞くと、「ある派」が78.4%を占める結果に。あわせて、"古い"企業風土の定義を尋ねたところ、「上司からの好感度が評価に影響」(36.4%)が最も多かった。次いで「仕事と私生活の境界線がない」(32.8%)、「上司に逆らえない」(32.6%)と続いた。

  • 古い風土の変化の必要性

古い風土の変化の必要性を質問したところ、「変えた方がいい風土がある派」(50.2%)と「変わらなくてもいい風土がある」(49.8%)と意見が割れた。「変えた方がいい風土がある派」の年代別では50代(55.2%)が最多となった。

  • 変えた方がいい風土・自身に合う風土

変えた方がいいと思う企業風土について尋ねると、「上司からの好感度が評価に影響」(38.6%)が最も多い結果に。また、自身に合っている企業風土では「年齢、勤続年で給与・役職が決まる」(22.1%)が1番多い回答だった。

  • 企業風土と転職

企業風土は転職を考える要素になるかを聞いたところ、8割以上が「なる」と回答した。企業風土が関係した転職の経験を尋ねると、6割以上が「転職・転職活動をした」と答えた。

  • 企業風土の賛否

古い風土を持つ企業への賛否を聞くと、反対派が約7割を占めた。「反対」と回答した453人に対し、その理由を尋ねると「前例に固執し効率が悪い」(59.6%)、「時代の変化への対応力が少ない」(56.1%)という意見が集まった。

  • 企業風土の変化の可能性

企業風土は変えられると思うかを聞いたところ、4割以上が「変えられると思う派」であった。古い企業が新しくなるために必要だと思う要素を聞くと「経営陣の刷新」(51.3%)が最多となり、次いで「評価制度の見直し」(36.9%)、「オープンな情報共有の徹底」(34.3%)となった。