女優の川栄李奈が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、2日に放送される「僕にしっくりくる仕事~夫が漁師になると言い出しまして~」。会社員を辞めて漁師になった男性の奮闘を追った作品だ。
自身もアイドルから役者へと新たな道に進んだ経験を持つだけに、共感を覚えたという川栄。今の仕事には「しっくりきています(笑)」と自信を持って語る――。
同世代の船長から「漁師は向いていない」
今回の主人公は、食品メーカーの営業として12年働き、係長まで務めながら、神奈川・平塚で漁師に転職した芳仁さん(38)。縁もゆかりもない職業だったが、ネット検索で見つけた神奈川県が支援する無料の漁業研修制度に参加してこの仕事に就いた。
しかし、子どもの頃から自分を表現することが苦手で、お人よしな性格。漁船に乗ると失敗の連続で、血気盛んな年下の先輩漁師たちに毎日のように怒られてしまう。同世代の船長からは「漁師は向いていない」と断言されるほどだ。
それでも、仲間たちから愛される芳仁さん。その姿に、川栄は「前向きでいい人だからこそ、周りの人に良くしてもらえるんだろうなと感じました」と印象を語る。
ちなみに、自身はアイドル時代に先輩から怒られても「私は結構ポジティブなので、その日で消化して持ち越さないんです。“はい、すいません。じゃあ次頑張ります”というふうに切り替えができるので、そういった面では生きやすいタイプかなと思います(笑)」とのことだ。
決断を支えた妻の存在「一番いい方向に導いている」
前職の激務に耐えきれず、新たな道を選択した芳仁さん。その決断には、「今までの仕事を捨てて新しいことをするというのを実際に行動に移せる人は少ないと思うので、すごいことだと思いました」と驚かされた。
この行動力の背景には、マッチングアプリで知り合った妻の存在も。子どもがいながら収入が半分以下になっても、“夫婦で働けば何とかなる”と後押しした彼女を見て、「不安はたくさんあると思うのですが、奥様が旦那さんの一番いい方向に導いているようで、素敵だなと思いました」と受け止めた。
自身もアイドルから役者へと新たな道に進んだ経験を持つだけに、共感もあったのだそう。
「私は20歳でアイドルを辞めて役者になったので、子役とか昔から演技をやっている人からしたら、全然実力が足りないと思ったんです。でも、アイドルで培った忍耐強さが他の人よりあるんだという意識を持ってやってきました。だから、芳仁さんが“前職の知識や経験を生かして力になりたい”とおっしゃっていたのが、すごく分かるなと思いました」