マイナ免許証が3月24日スタート!持つと持たないでは何が違う?

2025年3月24日に運用が始まるマイナ免許証。これまでの運転免許証よりもお得な面がある一方、注意点を知らずに取得すると不便に感じてしまうことも。持つか持たないかは選べるだけに、どうしたらいいか迷っている方も少なくないでしょう。

そこで、マイナ免許証に関する最新の調査結果や運転免許保有者の意見と併せて、マイナ免許証の要点をわかりやすく解説します。

マイナ免許証を取得したい方60.3%のうち約3人に2人は従来の免許証も持ち続けると回答

マイナンバーカードと運転免許証を一体化すると手数料が安い、手続きが楽といったメリットがある

マイナ免許証のデメリットとして紛失時の手間や情報漏洩を気にする方が多い

マイナ免許証にしたい方の割合は?最新調査データより

運転免許証とマイナンバーカードを一体化させたマイナ免許証の運用がスタートします。運用開始といっても、取得は義務ではありません。今後は以下の3つから、免許証の持ち方を選択できます。

〈免許証の持ち方〉

従来の免許証のみを持つ

マイナ免許証と従来の免許証の両方を持つ

マイナ免許証のみを持つ

カーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」の調査*によると、運転免許保有者のうち、マイナ免許証を取得したい方は60.3%と半数を超えています。ただし、マイナ免許証のみを持つと回答した方は全体の約2割という結果でした。

同調査によれば、マイナ免許証を「知っている」「聞いたことがある」という方は運転免許保有者の約83%。認知度は高いものの、一体化に消極的な方が40%近くいる理由として、情報漏洩や悪用のリスクを懸念する声が多く聞かれました。
そこで、次項ではマイナ免許証のメリット・デメリットを見ていきましょう。

3つの持ち方の違いをわかりやすい比較表でチェックする

*定額カルモくんが、2025年2月21日~28日に全国の男女2,206人(うち運転免許保有者は1,857人)を対象として行ったインターネット調査。以下「定額カルモくんの調査」については同様

マイナ免許証とは?仕組みとメリット・デメリット

マイナ免許証とは、運転免許の情報をマイナンバーカードに記録して一体化したものです。取得すれば、マイナンバーカードが運転免許証と同じ効力を持ちます。

記録される情報は、免許の有効期間や種類など。しかし、ICチップに登録されるだけなので、券面への記載はなくマイナンバーカードの見た目に変化はありません。

マイナ免許証は、従来の免許証に比べて費用や手続きの負担が軽くなるのが特徴です。メリットとデメリットを比べて、自分に合う持ち方を検討してみましょう。

マイナ免許証のメリット

マイナ免許証には、おもに4つのメリットがあります。

従来の免許証を携帯しなくていい

免許情報が記録されているため、マイナンバーカードを所持しているだけで運転が可能。従来の免許証は持ち歩かなくてもよくなります。

免許更新の講習をオンラインで受けられる

これまで一部地域を除いて対面での講習が一般的でしたが、オンラインでの受講が選択可能に*。好きな場所でいつでも受講できるので、移動や待機にかかる時間を短縮できます。ただし、適正検査や写真撮影のために警察署や運転免許センターに足を運ぶ必要がある点に注意しましょう。

*優良・一般運転者の場合

新規取得・更新などの手数料が安い

従来の免許証を持たずにマイナ免許証のみを持つ場合、情報が集約されるので運転免許証の新規取得と更新のいずれも手数料が安くなります。また、通常500円以上かかる講習手数料もオンライン受講を選択できれば200円で済みます

住所や氏名等の変更手続きが楽

マイナ免許証のみを持つ場合、自治体への届出で運転免許の住所、氏名等の変更手続きができるワンストップサービスを利用できます。従来の免許証の変更手続きに必要な警察署等への届出が不要になります。

マイナ免許証のデメリット

マイナ免許証の運用に際しては、おもに以下の4つのデメリットが危惧されています。加えて、カーシェアリングやレンタカーの利用時や国外運転免許証の申請時など、従来の免許証が必要となる場面もある点に留意しましょう。

情報漏洩や悪用のリスクがある

自治体や委託業者のミス、サイバー攻撃などで免許情報が漏洩する可能性があります。また、紛失・盗難で悪用されるリスクも。定額カルモくんの調査によれば、マイナ免許証のデメリットとして情報漏洩・悪用のリスクを挙げる方が最も多く約30%、次いで紛失時の手間を心配する方が約24%でした。

なお、マイナンバーカードにはプライバシー性の高い情報は記録されないといわれています。

取得・更新手続きに手間がかかる

マイナンバーカードを持っていない場合、マイナンバーカード発行の手続きから行う必要があります。また、マイナンバーカードと運転免許証を一体化しても、有効期間が異なる場合はそれぞれに更新手続きをしなければなりません。1枚になっても手間は省略できない点に注意しましょう。

紛失時の再発行に時間がかかり、運転できない期間が長い

マイナ免許証を紛失した場合、自治体にてマイナンバーカードを再発行したうえで、警察署や運転免許センターで再度マイナ免許証取得の手続きが必要です。マイナンバーカードの再発行には1ヵ月程度かかるケースもあり、そのあいだは運転できません。

ただし、従来の免許証の再発行であれば即日で可能なので、マイナンバーカードの再発行と免許情報の紐付けを待つ期間は従来の免許証を持つという方法もあります。

運転免許の有効期間や種類を確認しにくい

免許情報はICチップに記録されるだけで、マイナンバーカードを見ただけでは運転免許の有効期間や種類を確認できません。また、見た目では免許所持の証明ができないので、運転免許証の提示が求められる場面で不便に感じることもあるでしょう。

マイナ免許証を持つべき?免許証の3つの持ち方徹底比較

※2025年3月24日以降

メリットの多いマイナ免許証ですが、知っておきたい注意点が多いのも事実です。そこで、従来の免許証と何が異なるのか、上の表で免許証の持ち方3つそれぞれの特徴を比較してみましょう。

マイナ免許証を持つと、手数料や更新手続き、オンライン講習など優遇される点が多い一方で、再発行の手続きに手間や時間がかかることがわかります。

実際、定額カルモくんの調査において「マイナ免許証のみを持ちたい」と回答した方がその理由として挙げたのは、「カードを減らしたいから」「便利になりそうだから」「手続きが楽になるから」「手数料が安いから」といった内容でした。カードの管理や講習に関してメリットを感じている方が多いようです。

マイナ免許証についての意識調査の結果を詳しく見る

マイナ免許証取得の手順をチェック!

※警視庁行政手続オンラインでの事前予約は2025年3月中旬以降に開始される予定。また、警視庁によれば手続き可能な施設は順次拡大予定とのこと

マイナ免許証を取得したい場合、上図のようにタイミングによって手数料や手続きができる場所が異なります。運転免許の新規取得や更新のタイミング以外でもマイナ免許証の申請は可能ですが、免許情報記録手数料として1,500円かかる点に注意しましょう。

以下では、運転免許証をすでに持っている方がマイナンバーカードと免許証の一体化手続きをする際の流れを解説します。

事前準備

事前に運転免許証やマイナンバーカードなど、申請に必要なものをそろえておきましょう。マイナンバーカードの有効期限が切れていると一体化の手続きができないので、早めに確認しておくことをおすすめします。

また、将来的にオンライン講習やワンストップサービスを受けたい場合、申請時に署名用電子証明書の提出まで済ませておきましょう。有効期限内かどうか、パスワードと併せて確認しておくと安心です。

なお、免許証用の写真が必要かどうかは手続きの内容や申請場所によって異なります。

申請手続き

多くの場合、一体化の手続きには予約が必要です。予約した日時に、指定の場所にて申請書類の提出や手数料の支払いを経て、マイナンバーカードに免許情報が記録されます。

マイナ免許証のみを持つ方は、従来の免許証を返納します。

受取り

書類や免許の更新に問題がなければ、手続きをした当日に受取りが可能です。

なお、マイナ免許証の券面には免許情報が記載されません。従来の免許証を持たない場合、免許情報はマイナポータルまたは「マイナ免許証読み取りアプリ」(2025年3月24日以降利用可能)で確認できます。

将来、スマホが免許証代わりになるって本当?

マイナ免許証を取得すると、スマートフォンで免許情報を確認できるようになります。しかし現状では、スマートフォンが免許証の効力を持つわけではありません。

デジタル庁によれば、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに搭載するサービスが順次整備されています*。そのため、スマートフォンが運転免許証代わりになるモバイル運転免許証が実現する未来もありえます。

実際、海外の一部地域ではすでに普及が進んでいます。スマートフォンだけでさまざまな行政手続きや身分証提示ができれば、マイナンバーカード紛失のリスクや読み取りの手間を軽減できるでしょう。

定額カルモくんの調査では、モバイル運転免許証が実現したら「利用したい」と回答した方が46.4%。対して、免許証の持ち方をどうしたいかという質問に「マイナ免許証のみ持ちたい」と回答した方は22.5%でした。マイナンバーカードよりもスマートフォンへの情報・機能集約のほうが受け入れられやすいといえます。

将来的により便利になっていくことを期待し、マイナ免許証を実際に利用した方の声や制度の経過も追っていきます。

*デジタル庁「マイナンバーカード機能のスマホ搭載について」(2024年7月)

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※この記事は2025年3月時点の情報で制作しています

マイナ免許証に関するよくある質問

Q1:マイナ免許証にするのは義務?

A:義務ではありません。マイナ免許証のみ持つ、マイナ免許証と従来の免許証の両方を持つ、従来の免許証のみを持つ、という3つの持ち方から選べます。メリット・デメリットを踏まえて自分に合った持ち方を選択することが大切です。

Q2:スマホを所持していればマイナ免許証を忘れても運転できる?

A:2025年3月時点ではスマートフォンは免許証代わりにならないため、運転する際はマイナ免許証または従来の免許証を所持している必要があります。

Q3:マイナ免許証の注意点は?

A:マイナ免許証の取得や更新、再発行の手続きに手間や時間がかかる点に注意が必要です。また、マイナンバーカードの券面にマイナ免許証の番号や免許の有効期間、種類などが記載されないため、更新時期を確認したい、免許証を提示したいといった場面で不便さを感じる可能性があります。