天藤製薬は2025年2月19日、「便質改善」の重要性を啓発し「心身ともに気持ちよくうんちを出せる社会」の実現のため、日本人のうんちに対する意識を測る「全国統一うんち調査」の結果を発表した。同調査は2024年12月13日~2024年12月27日、全国のウンログアプリを利用する 20代~60代の男女を対象にインターネットで実施した。
この調査によって、全国47都道府県のユーザーに対して、排便時のスッキリ感を評価する「排便満足度」が最も高い「うんち県」は香川県であることが分かった。
また、排便の回数が多いのは山梨県で、一週間の平均は8.44回という結果になった。
一方で排便回数が最も少ないのは、沖縄県で一週間平均は4.05回と山梨県と比較して約2倍の差が出た結果に。
「おしりに優しい」「便質が良い」都道府県ランキングはどちらも「鳥取県」が1位という結果となった。
排便は食生活などを含む生活習慣と関係している。都道府県ごとに排便の満足度に差があるのは、各地域特有の生活習慣に起因しているのではないかと考えられる。また、主観的健康感と言われる、幸福度の尺度と相関性も生まれると面白いのではと考えている。
朝にうんちをすることが多いと回答した人は半数以上で、2人に1人が「朝派」ということが分かった。
うんちをする時についついしてしまう「トイレルーティン」として最も回答が多かったのは「SNSをみる」、次いで「YouTubeなどで動画を見る」、3位は「ゲームを する」という結果となり、トイレでのスマホ利用率の高さが浮き彫りとなった。
トイレットペーパーを選ぶときに重要視していることとして、「柔らかさ」や「ダブルのもの」といった機能面を凌いで、価格が一位となった。
外出の際に、ちょうどよく入れるトイレが無くて困る「トイレ難民」が最も多いのは鳥取県で最も少ないのは高知県だということも判明した。
ブリストルスケールを基準に、便の質が良い人と悪い人で生活の充実度などを聞いた結果、便の質が良い人の方が「生活の充実度」「労働への意欲度」さらには「睡眠の質」についても高いことが分かった。
また、便質改善を実施している人に対する調査では、健康法としての便質改善への期待値は高く、ストレッチや瞑想、推し活などよりも高いことが分かった。
調査結果から、便質の良し悪しによって「生活の充実度」や「仕事への意欲」に差が出る、つまりQOLや労働生産性と相関関係があることが分かった。
理由は様々考えられるが、自分の便をいいと思えるという肯定感の高さと、主観的な健康感の良さが相関しているのかもしれない。また、日々健康的な生活が送れている人は、実際に便質が良くなるだろうとも考えられる。
実際に、便秘や下痢などで来院される人の多くは、身体の不調に加えて、メンタル面のゆらぎについても言及される方が少なくない。
※ブリストルスケール(ブリストル便形状スケール)とは うんちの硬さとかたちを7段階に分類する、うんちの世界基準のこと。便秘による硬いうんちがBS(ブリストルスケール)1、2。下痢による軟らかすぎるうんちがBS6、7。理想的なうんちはBS3、4、5とされている。 (出典:日本消化器病学会関連研究会 慢性便秘の診断・治療研究会: 慢性便秘症診療ガイドライン 2017: 2017. Lacy, B.E. et al.: Gastroenterology, 150: 1393, 2016.)
排便の意識が高いウンログユーザーでは、「便の出る出ない」に加えて、「硬さ」「におい」「色」など「便の質」まで意識をしている人が多いことが分かった。
一方で、ウンログユーザーであっても便質改善のために“毎日”行動できている人は3割程度と、少数派であることが分かった。
調査対象が腸活アプリ「ウンログ」のユーザーさんへの質問のため、便の意識が高い人が多い結果となったが、一般の生活者では便の質まで意識している人はごく少数なのではないか。
また、ウンログユーザーであっても、便質改善のために「“毎日”行動できている人」の割合はあまり高くなく、うんちへの意識が高い人でも健康のために、実際に行動まで移せていない点に課題があると感じた。
便を見る「観便」・「便質改善のための行動」、つまり健康的な生活習慣は毎日することによって効果や意義が発揮される。
便質改善のために実際に行動している理由は「体調管理のため」、次いで「スッキリうんちをしたいから」という結果となり、便質改善のための行動は、気持ちのよい排便はもちろん、体調管理への期待値が高いことが分かった。
また、約半数が便質改善のための行動によって「気持ちよく排便ができるようになった」と回答しており、気持ちの良い排便には便質改善が欠かせないことが可視化された。
「メンタルが安定した」「自己肯定感が高まった」といった回答もあり、便質改善は心身ともに健康な生活につながることが分かった。
実際に、心身の状態が崩れてくると排便にも影響が出てくるはずなので、身体からの「大きなお便り」として健康の指標に利用してもらえると良いと思う。
観便に関しては、病気の早期発見にもつながる可能性がある。例えば、便の色や形状の変化は、大腸がんや胃がんといった深刻な疾患の初期症状として現れる場合がある。40歳くらいから癌になる確率は増えるため、血便が出る、便が細くなる、下痢と便秘を繰り返す、黒い便が出るなどは要注意。
また、実際に行動した人は「気持ちよく排便できるようになった」との回答も多く、うんちを見ることで、生活習慣が変わるという「健康のPDCAサイクル」が実現できているのだと感がえられる。
また、便質改善のために行動をしている人を対象に、便質改善をする上で困っていることを聞いた設問では、「やり方が分からない」という回答が最も多く、次いで「自分に合うかどうかがわからない」などの回答が多かった。
便質改善のための行動ができていない人においても「自分に合う方法が分からない」「便質改善をする方法が分からない」という回答が多かった。
また、最も少なかった回答は「便質改善のメリットが分からない」であることから、便質を改善する「方法」が分からないだけで、実際には行動に移したいと考えていると推察できる。
先ほどの設問で便質とQOLの相関が示されたが、実際には多くの人が便質改善の方法を正しく把握できていないことが分かった。
便質を改善し健康的な生活を送るためには、食生活の見直しや運動習慣の導入などが効果的。加えて、便の量や質を記録し、自分に合った続けやすい方法を見つけることで、行動の結果が可視化され、モチベーションの維持や効果的な改善につながる。改善が難しい場合は医師に相談することも有効である。















