みらいワークスは2月18日、「副業経験の実態調査」の結果を発表した。調査は1月10日〜14日、従業員規模1,000名以上(製造業)または500名以上(その他・サービス業)の企業で働く20~60代の正社員・会社役員1,000名を対象にインターネットで行われた。

  • 副業が本業にもたらした変化

    副業が本業にもたらした変化

調査によると、副業の「経験がある」という人は12.0%。副業経験のある120名を対象に、副業が本業にもたらした変化を教えてもらったところ、「業務の効率化や改善を積極的に提案するようになった」や「タスクの優先順位付けが明確になった」(ともに26.7%)が上位に。

また、時間の使い分けについて聞くと、「本業と副業の作業時間を明確に区分している」(41.7%)や「スケジュールの余裕を確保して調整している」(32.5%)といった工夫をするようにも。さらに、副業によって個人としてのプロ意識が芽生えた人も多く、「自分の仕事の価値を金額で考えるようになった」(28.3 %)、「クライアントとの信頼関係構築を意識するようになった」(25.0%)という変化が見受けられた。

  • 今後のキャリアの選択肢は副業によってどのように広がりましたか?

    今後のキャリアの選択肢は副業によってどのように広がりましたか?

続いて、副業による収入が生活にもたらした変化を聞くと、「趣味や娯楽の幅が広がった」が29.2%、「自己投資に充てる資金ができた」が23.3%で上位に。また、「今後のキャリアの選択肢はどのように広がりましたか?」と尋ねたところ、「年齢に関係なく働ける手応えを得た」(35.0%)が最も多く、次いで「複数の収入源を持つキャリアプランが描けた」(24.2%)、「専門性を活かした起業も視野に入れられた」「フリーランスとしての独立も選択肢に入った」(ともに20.0%)と続いた。

最後に、「副業を始めた当初の目的と比べて、予想していなかった良い効果はどのようなものがありましたか?」と質問したところ、「思いがけない人脈が広がった」(27.5%)、「新しい事業アイデアが生まれた」「本業での評価が向上した」(ともに20.0%)が上位にあがった。

  • 副業をしていない理由

    副業をしていない理由

次に、副業経験がないと回答した880名に、副業をしていない理由を尋ねたところ、「会社の規定で副業が認められていない」が最多の35.0%。そこで、「どのような条件が整えば、副業を始めたいと考えますか?」と質問したところ、「会社が副業を公式に認める」(26.9%)、「労働時間を調整できる働き方になる」(18.4%)が上位に。

また、「副業に関してどのような情報やサポートがあれば参考にしたいですか?」と聞くと、「副業可能な会社の具体的な情報」(22.4%)、「時間管理や両立のコツ」(18.4%)が上位にあがった。