日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズは2月4日、2025年のモータースポーツ活動概要を発表した。
日産のモータースポーツビジネスユニットヘッドでありNMCのCEOを務める片桐隆夫氏は「日産/NMCは今年も新しい挑戦、変化に全力で取り組んでいきます」とコメントしている。
【ワークスプログラム】
1.ABB FIAフォーミュラE世界選手権
日産は世界中のユーザーにゼロエミッションの電気自動車の楽しさを届けるため、今シーズンもABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦している。
シーズン11からGEN3 Evo規則が導入され、AWDやボディキットの強化をはじめとするアップデートが行われ、これまでで最速のフォーミュラEカーとなっている。オリバー・ローランドは23号車、またノーマン・ナトーが17号車の「Nissan e-4ORCE 05」で戦う。今シーズンはすでに開幕しており、1月にメキシコシティで行われた第2戦ではローランドが今シーズン初優勝を飾った。
2.SUPER GT GT500クラス
日産/NMCは先日発表の通り、シリーズチャンピオン獲得を目指し、今シーズンも「Nissan Z NISMO GT500」で下記4チームとともにSUPER GT GT500クラスに参戦する。各チームの車両カラーリングは画像の通り。
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各カラーリング図--左上・赤い「#3 Niterra MOTUL Z」、右上・青い「#12 TRS IMPUL with SDG Z」、左下・赤い「#23 MOTUL AUTECH Z」、右下・青い「#24 リアライズコーポレーションADVAN Z」
日産系チームの全体統括は役割を分担し、車両開発などのテクニカル領域については引き続き木賀新一氏が、運営およびスポーティング領域に関しては田中利和氏が執り行い、よりきめ細やかな対応を目指す。
【カスタマーレーシングプログラム】
1.GT3 プログラム
日産/NMCは「Nissan GT-R NISMO GT3」でレースに参戦するチームの技術支援を引き続き行う。
SUPER GT GT300クラスには、オフィシャルパートナーチームのKONDO RACINGとHELM MOTORSPORTSに加え、NILZZ RACINGとRUNUP SPORTSから各1台、合計4台が参戦。また、スーパー耐久シリーズ ST-Xクラスに2台、GTワールドチャレンジ・アジアとジャパンカップに合計3台が参戦し、日産/NMCはそれぞれのチームの活動をサポートする。
2.GT4プログラム
日産/NMCは「Nissan Z NISMO GT4」でレースに参戦するチームの技術支援を行う。
スーパー耐久シリーズ ST-Zクラスに3台、GT4アメリカシリーズとGTアメリカシリーズに1台が参戦し、日産/NMCはそれぞれのチームの活動をサポートする。
3.その他
NMCは日産車でレース参戦するカスタマーチームに技術支援を行う。
SUPER GT GT300クラス(GTA GT300規則)では、ゲイナーが開発したGTA GT300規則のフェアレディZ(RZ34)が参戦。
スーパー耐久シリーズ ST-3クラスには、2台の「FAIRLADY Z NISMO RC」が出場する。
【その他の活動】
・NISSAN MECHANIC CHALLENGE:
日産と日産自動車大学校は、レース活動を通じた人財育成プログラム「NISSAN MECHANIC CHALLENGE」を今シーズンも引き続き実施。同プログラムでは、日産販売会社のテクニカルスタッフや日産自動車大学校の学生がSUPER GT GT300クラスおよびスーパー耐久シリーズに参加し、プロのレースメカニックとの活動を通じて、技術力とチームワークを向上させることを目指している。
・NISMOドライビングアカデミー:
日産/NMCは、「NISMOロードカー」や「Nissan GT-R」「フェアレディZ」「スカイライン 400R」のユーザーを対象としたスポーツドライビングレッスンを今年も開催する。柳田真孝校長とNISMO契約ドライバーが直接指導を実施。公道では味わえない愛車のポテンシャルを体験しながらスポーツドライビングの基礎を学ぶクラスや、ショートサーキットでの実践走行まで、レベルに合わせて参加できるクラスを設定している。会場となるサーキットや日程は、後日ウェブサイトにて案内する。
・NISMO Festival:
NMCはファン感謝イベント「NISMO Festival」を今年も開催する予定だ。