ついに“崖っぷち”か…プロ野球、2025年が正念場となるドラフト1位入団の選…

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 球春到来を迎えた2025年シーズンのプロ野球。入れ替わりが激しい世界だからこそ、ドラフト1位指名を受けた選手も安泰ではなく、結果を残し続ける必要がある。その中で、苦しい状況下にいるドラフト1位入団の選手も少なくない。そこで今回は、2025年が正念場となりそうなドラ1戦士を紹介する。

 

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オコエ瑠偉

投投打:右投右打

身長/体重:185cm/90kg

生年月日:1997年7月21日

経歴:関東第一高

ドラフト:2015年ドラフト1位

 

 昨季は飛躍のきっかけを掴む1年となったオコエ瑠偉。2025年はさらなる存在感を発揮できるだろうか。

 

 関東第一高では、3年夏の甲子園でベスト4進出の立役者に。走攻守に渡る活躍で注目を集め、2015年ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。

 

 

 プロ2年目の2017年には、41試合の出場で打率.300、3本塁打、11打点、5盗塁をマーク。本格的なブレイクを予感させていた。

 

 しかし、その後のシーズンでは安定した成績を残せず。楽天で才能を開花させることはできず、2022年の現役ドラフトで読売ジャイアンツへ移籍した。

 

 移籍2年目の昨季は、自己最多の68試合に出場し、打率.261、3本塁打、13打点をマーク。9月7日のDeNA戦で自身初のサヨナラアーチを放つなど、勝負強さも発揮した。

 

 チームでは外野のレギュラー争いが熾烈を極めており、同じ右打ちでも浅野翔吾、萩尾匡也といった有望株が名を連ねる。今季はさらに多くの出場機会を獲得し、念願のレギュラー奪取を目指す。

中村奨成

投打:右投右打

身長/体重:181cm/84kg

生年月日:1999年6月6日

経歴:広陵高

ドラフト:2017年ドラフト1位

 

 プロ8年目の今季、何がなんでも結果を求められるのが中村奨成だ。

 

 広陵高では強打の捕手として名を馳せ、3年夏の甲子園で大活躍。同大会で1大会6本塁打という金字塔を打ち立てた。

 

 

 その後の2017年ドラフト会議では、地元の広島東洋カープと中日ドラゴンズが1位指名。抽選の末に広島が交渉権を得た。

 

 プロでは外野手にも挑戦し、高卒4年目の2021年には一軍で39試合に出場。同年は打率.283、2本塁打、5打点、3盗塁と確かな成長を見せ、レギュラー奪取を期待されていた。

 

 しかし、翌2022年以降は成績が低迷。ファームでは打率3割に迫る成績を残す一方、一軍の壁に跳ね返されてきた。

 

 昨季もファームでは74試合の出場で打率.278を残したが、一軍では30試合の出場で打率.145。出場試合数こそ増やしたものの、アピール不足に終わったことは否めない。

 

 そんな中、今年の春季キャンプは一軍スタート。プロ8年目を迎える2025年はドラフト1位の意地を見せ、存在感を発揮できるだろうか。

ブライト健太

投打:右投右打

身長/体重:184cm/88kg

生年月日:1999年5月7日

経歴:葛飾野高 - 上武大

ドラフト:2021年ドラフト1位

 

 将来の長距離砲として期待されるブライト健太も、結果を出さなければいけない選手だ。

 

 都立の葛飾野高で、高校通算38本塁打を放ったブライト。上武大に進学後は、4年春のリーグ戦で一気に頭角を現し、全日本大学選手権でも躍動した。

 

 

 その後、2021年ドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受けた。

 

 プロ1年目からファームで実戦経験を重ね、2023年は一軍で33試合に出場。また、同年はファーム57試合の出場で打率.309の好成績を収めており、後は一軍で結果を残すだけだった。

 

 昨季は、8月24日の巨人戦でプロ初本塁打をマーク。同年は一軍で35試合に出場し、打率.239、2本塁打、3打点に終わったが、代打では打率.320(25打数8安打)の成績を残した。

 

 井上一樹新監督のもと、2025年を飛躍のシーズンにしたいブライト。打線の起爆剤となれるのか、注目が集まる。

渡部健人

投打:右投右打

身長/体重:176cm/115kg

生年月日:1998年12月26日

経歴:日本ウェルネス高 - 桐蔭横浜大

ドラフト:2020年ドラフト1位

 

 埼玉西武ライオンズの主砲として期待される渡部健人も、2025年は結果が必要とされそうだ。

 

 日本ウェルネス高時代から長打力に定評があり、桐蔭横浜大でも4年時のリーグ戦で本塁打を量産。その後、2020年ドラフト会議で西武から1位指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーはファームで90試合に出場し、打率.228、19本塁打、64打点をマーク。イースタン・リーグでの本塁打王と打点王の打撃2冠に輝くスタートを切った。

 

 しかし、翌2022年はファームでも打率1割台と苦しみ、一軍出場なし。それでも、2023年は一軍で6本のアーチを放ち、実力の一端を示した。

 

 だが、昨季はわずか11試合の一軍出場に終わり、打率.030(33打数1安打)と極度の打撃不振に陥った。

 

 「おかわり3世」との呼び声もある渡部。貧打に苦しむチームにおいて、打線の起爆剤となりたいところだ。

馬場皐輔

投打:右投右打

身長/体重:180cm/97kg

生年月日:1995年5月18日

経歴:仙台育英高 - 仙台大

ドラフト:2017年ドラフト1位

 

 昨季はわずか1試合の一軍登板に終わった馬場皐輔。強力リリーフ陣の中で生き残るため、今季は勝負の年になる。

 

 仙台育英高を卒業後、仙台大に進学した馬場。1年時からリーグ戦の登板機会を得て、力強いストレートが高く評価された。

 

 

 2017年ドラフト会議では、阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受け、競合の末に阪神へ入団した。

 

 2020年にはリリーフとして一軍に定着し、32試合の登板で11ホールドポイント(2勝1敗9ホールド)、防御率2.08の成績を残した。

 

 ところが、2022年は一軍登板がわずか7試合にとどまり、防御率5.14と不調に。

 

 チームがリーグ優勝・日本一を達成した翌2023年は、19試合の登板で防御率2.45の成績を収めたが、同年の現役ドラフトで読売ジャイアンツに移籍となった。

 

 しかし、新天地で迎えた昨季は、わずか1試合の一軍登板でシーズン終了。リリーフ層の厚いチームなだけに、埋もれたくはないところだ。

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上原健太

投打:左投左打

身長/体重:191cm/95kg

生年月日:1994年3月29日

経歴:広陵高 - 明治大

ドラフト:2015年ドラフト1位

 

 飛躍を予感させた2023年から一転、昨季は未勝利に終わった上原健太。今季はキャリアハイの成績を残したい。

 

 明治大では、3年秋に最優秀防御率(0.96)を獲得するなど実績を残し、2015年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団した。

 

 

 プロ3年目の2018年には、10試合の登板で4勝0敗、防御率3.13をマーク。しかし、その後は成績を伸ばせないシーズンが続いた。

 

 そんな中、2023年は19試合の登板(18先発)で4勝7敗と負け越したものの、初めて投球回が100イニングに到達(101回1/3)。

 

 ついに覚醒かと思われた中、昨季は7試合の登板で0勝5敗、防御率9.24という苦しい1年となった。

 

 ドラフト1位入団とはいえ、今季でプロ10年目。若い投手陣が多いだけに、追い込まれつつある。

 

 

【了】