
トヨタは2月4日から進化型GRカローラの注文受付を開始し、3月3日から発売すると発表した。今回の進化型GRカローラは、昨年8月に米国で発表となったモデルの日本仕様版。エンジン、シャシー、エクステアリなどがアップデートされており、これまでの6速MTに加えて8速ATの追加もトピック。価格は、6速MTモデルが568万円、8速ATモデルが598万円。改良前の6速MTモデルと比較すると、なんと43万円もの価格上昇だ。
また、今回の発表に際して日本仕様のみに採用した進化内容も公開された。
①スポーティパッケージの設定
よりスポーティで上質感のある内装にこだわったスポーツパッケージは、25万3000円高。
・専用セミバケットシート(スライド&リクライニング/GRマーク付き)
・ウルトラスエード巻き3本スポークステアリングホイール(鋳物ブラック塗装/GRエンブレム・センターマーカー付き)
・ウルトラスエード巻きシフトノブ(アルマイトレッド加飾リング/※GRロゴは6速MTのみ)+シフトレバーブーツ(ウルトラスエード/レッドステッチ付き)
・手動パーキングブレーキ(ウルトラスエード巻きグリップ)+パーキングブレーキブーツ(ウルトラスエード/ステッチ付き)
・ELR付き3点式レッドシートベルト(プリテンショナー&フォースリミッター機能付き[フロント])
・鋳物ブラック加飾(メータークラスター、サイドレジスター、ディスプレイオーディオサイド、センタークラスター、シフトベゼル、ドアトリムガーニッシュ、ドアスイッチベース、シートオーナメント)
②公道では味わえない躍動感が得られる「サーキットモード」
サーキットモードは、国内のサービス対象サーキットや施設において、アンチラグ制御の追加やスピードリミッター上限の引き上げなど、クルマのポテンシャルを引き出す機能が有効となるサービス。GPSによる位置判定や専用アプリ上での操作により、シフトタイミングやエンジン回転数を直感的に示す専用メーター表示に切り替わり、サーキットモードが利用可能となる。
■おもなサーキットモード機能一覧
・アンチラグ:特定エンジン回転数領域において加速→減速→再加速のときの加速性能向上のため、ターボラグを低減する制御。強度レベルを無/弱/中/強から選択可能
・スピードリミッター:上限車速を引き上げ
・クーリングファン:ファン出力を最大化し、エンジン水温の冷却を促進
・シフトタイミングインジケーター:アプリで設定したシフトタイミング回転数(4000〜7000rpmの範囲)に基づき、シフトインジケーターをメーターに表示、最適なシフトタイミングを視覚的に伝達・サポート。表示方法は、一般的なタコメーター同様にギア比に連動した方式と、事前に設定したシフトタイミングまでの秒数(アクセル全開加速時でシフトタイミングに到達するまでの秒数。アプリで1.0秒、1.5秒、2.0秒、3.0秒から選択可能)に基づいて表示させるタイムカウント方式を選択可能
③進化型GRカローラの進化点を体感できるアップグレード用の部品セットの提案
既納ユーザーにも進化型GRカローラの部品を購入・装着することで進化の一部を体感できる。今回、それらの部品を装着するうえで最適な車両バランスとなる組み合わせ、および変化を体感しやすい装着順が提案された。
■アップグレードSTEP①〈締結剛性向上ボルトセット〉
→クルマとの一体感のさらなる進化
対象部位:ステアリングコラム×インストルメントパネルリインフォースメント
→直進安定性の向上/ステアリング操作に対するダイレクト感の向上
対象部位:リヤショックアブソーバー×ボディ
→ステアリング操作に対するリヤグリップ感を向上
発売時期:2025年夏ごろを予定(価格未定)
■アップグレードSTEP②〈旋回性能向上サスペンションセット〉
→コーナーでさらなる速さと安定性を発揮する旋回性能を実現
対象部位:ロアアーム×ロアボールジョイント
→ステアリング操作に対する応答性向上
対象部位:リバウンドスプリング付きフロント・リヤショックアブソーバー
→旋回中の車両安定性向上
対象部位:リヤスタビライザー
→車両のコントロール性を向上
対象部位:リヤコイルスプリング
→車両のコントロール性を向上
発売時期:2025夏ごろ(価格未定)
〈文=ドライバーWeb編集部〉