ふとした瞬間に、「どこか遠くに行きたい」と思ったことはありませんか? それは心や体から発せられるSOSサインかもしれません。本記事では「どこか遠くに行きたい」と思ってしまう理由や対処法などを紹介します。
「どこか遠くに行きたい」と思ってしまう理由
まずは、「どこか遠くに行きたい」と思ってしまう理由について解説します。
退屈な日常を過ごしている
朝起きて、満員電車に揺られて出社し、仕事が終われば帰宅。帰宅後にご飯とお風呂を済ませたら就寝。また次の日も朝起きて……というように、他の予定を作らず同じことを繰り返すだけの日々を続けていると、日常が退屈なものに感じてしまうことがあります。日常生活に飽きてしまった結果、なにか刺激を求めて「どこか遠くに行きたい」と思うのです。
ひとりになれる時間がない
家庭を持つのは素敵なことですが、会社では同僚と過ごし家に帰れば家族がいる、という常に誰かと一緒にいる生活に「自由がない」と感じてしまうこともあるでしょう。束縛に近いようなストレスを感じてしまい、ひとりになるための時間を求めて、遠くに行きたい気持ちが高まることもあります。
疲れがたまっている
仕事や家事・育児などが忙しく疲れがたまっているときに、その状態から解放されたいという気持ちから、遠くに行きたいと考えることがあります。自分では大丈夫だと思っていても、日々の疲労の蓄積は気づかないうちにストレスになってしまうのです。
仕事で大きなミスをした
仕事で大きなミスをしてしまうと誰しも落ち込むものです。なかには、「この仕事を続けられるのだろうか」などと自分の今後に不安を感じてしまう人もいるでしょう。そのような不安から解放されるために、どこか遠くに行きたいという気持ちが湧いてくることがあります。
失恋してつらい
失恋の悲しみは簡単に消えるものではありません。ふとしたときに片思いしていた相手や、元恋人との思い出がよみがえり、涙を流すこともあるでしょう。考えたくなくても考えてしまう失恋のつらさから逃れるために、どこか遠くに行って別のことを考えたいと思うこともあります。
現実逃避をしたい
仕事もプライベートも上手くいかなかったり、不幸なことが立て続けに起こったりすると、何もかもが嫌になってしまうこともあるでしょう。そんな現実から目を背けたいという気持ちから、「どこか遠くに行きたい」と思うことがあります。
人間関係に困っている
友人や同僚あるいはご近所など、人間関係の問題は大きなストレスとなります。自分が直接関係していないのに影響を受けることもあり、簡単に逃れられないのがやっかいなところです。その精神的な負担からの解放を求めて、遠くに行きたいと思うことがあります。
テレビや映画の影響を受けている
旅や冒険をテーマにしたテレビ番組や映画を見て、自分も同じように旅をしたいと思ったことがある人も多いでしょう。画面に映し出される美しい景色や、旅先で出会う人との関わりはどれも刺激的な体験として胸に刻まれます。それがきっかけで、「自分もその世界に足を踏み入れてみたい」という気持ちが芽生え、遠くに行きたいと思うこともあるのです。
「どこか遠くに行きたい」と思ったときの対処法
ここからは、「どこか遠くに行きたい」と思ったときの対処法を紹介します。
運動で体を動かす
少し長い距離を散歩したり、ゆっくりとしたペースでジョギングしたり、軽い運動で体を動かしてみましょう。じんわりと汗をかけば気分をリフレッシュすることができます。そのほかストレッチやヨガなどもおすすめです。張り詰めた気持ちを緩める効果が期待できます。
休をしっかり休める
疲れがたまっているときは、ゆっくりとお風呂につかって、健康的な食事をとり、きちんと睡眠をとることを心がけましょう。マットレスやまくらなど、深い睡りを得るための道具にこだわってみるのもいいかもしれません。
動物とふれあう
人間関係にストレスを感じているときは、動物園などに行って生きものとふれあってみるのもおすすめです。負の感情とは無縁の動物たちが、心に癒しを与えてくれるかもしれません。
海を眺める
海に行くと、波の音や潮風を感じながらリラックスした時間を過ごすことができます。遠くの水平線を眺めながらのんびりすれば、今抱えている悩みがちっぽけに思えてくるかもしれません。
好きなものを食べる
好きなものを食べると、お腹だけでなく心も満たされます。いつもはカロリーを気にして控えているスイーツをたくさん食べたり、高級料理を楽しめるレストランに行ったりなど、いつもより少し贅沢をすると幸せな気持ちになれるでしょう。
買いたいものを買う
買い物は気分転換やストレス解消に役立つ方法のひとつです。欲しいものを手に入れると気持ちが明るくなります。普段は買わないものを思い切って買ってみるのもいいでしょう。リラックスグッズやスマートデバイスなど日常を豊かにしてくれるものを取り入れると、この先の生活も満たされるかもしれません。
リラクゼーションを堪能する
自分へのごほうびとして、リラクゼーションを堪能してみましょう。プロの手によるマッサージやエステは疲れた体を癒す効果的な方法です。体だけでなく、心のリフレッシュも期待できます。
温泉につかる
温泉は、心と体を癒す場所として最適といえます。できれば日帰り温泉やスパではなく、温泉地を訪れるのがおすすめです。温泉地の多くは自然に囲まれた場所にあり、温泉につかりながら美しい風景を眺めることで、より心が満たされるでしょう。
登山に挑戦する
山に登って大自然を感じると、日常の喧騒を忘れて心をリフレッシュできます。また、「頂上に登る」という目標があるので、達成感を得ることもできます。頂上に登ったあとは、景色を楽しみながらお弁当を食べたり、ボーっとしてみたりするのもいいでしょう。
遠くへ旅行に行く
思い切って本当に遠出してみるのもいいでしょう。これまで行ったことのない国内の秘境、テレビでしか見たことのない海外の名所など、行き先を決めるだけでもワクワクしてきます。旅先での出会いは多くの刺激と感動を与えてくれるかもしれません。
「どこか遠くに行きたい」を根本解決するには?
これまで紹介した対処法はどれも気晴らしなので、時間が経つとまた同じ状態に陥ってしまうかもしれません。ここからは、根本的に解決するためにはどうしたらいいのかを解説します。
自分が抱えている問題に向き合う
まずは、ストレスや不安の原因になっている問題について考えてみましょう。自分自身のSOSに見て見ぬふりをして我慢を続けていると、同じことの繰り返しなってしまいます。 根本的な解決を目指すには、問題にしっかりと向き合うことが大切です。気持ちを整理するために、紙に書き出してみるのもいいでしょう。
誰かに相談する
問題にしっかりと向き合っても、自分ひとりでは解決できないこともあります。そんなときは家族や友人など、信頼できる人に問題を打ち明けてみましょう。客観的な意見を聞くことで、見えてくることもあるはずです。身近な人には相談しにくい問題を抱えているのなら、カウンセリングなどを検討してみるのもいいかもしれません。
転職や引っ越しをする
問題の原因から物理的に距離を置くというのも一つの方法です。仕事でストレスを抱えている場合は、転職によってそのストレスから離れることができるでしょう。また、環境を変えることは、退屈な日常に刺激を与えてくれるきっかけにもなります。
まとめ
「どこか遠くに行きたい」と思ってしまう理由や対処法などを紹介しました。「どこか遠くに行きたい」と思ったときは、まずは手軽にできる対処法を試しつつ、根本的な解決を目指してしっかりと問題に向き合いましょう。