それでは早速作っていきましょう! 「ニードル」と呼ばれる特殊な針を何度も刺して、羊毛の繊維同士を絡めて固くしていきます。
そうしながら、型紙に合わせてサイズを調整していきます。これがなかなか面白くて、無心でチクチクやってしまうんですよね。そんなこんなで各パーツができてきました。
とはいえ、そうそう順調にはいきません。なにせ筆者の手芸経験は、小学生のときの家庭科の授業ぐらいしかありませんからね! 羊毛を型紙のサイズにそろえるのがそもそも難易度が高いのですが、特に難しいと感じたのが細かい装飾部分です。
本来のニャイケンちゃんは黒目がちでキュートな表情なのですが、筆者のニャイケンちゃんはちょっと違う雰囲気になってしまいました……。が、表情も個性のひとつ。お手本通りの見た目にならなくとも、自分なりの表現を追求するのも手だと思います。
すべての部品ができたら、それぞれをドッキングしていきます。ここは接着剤を使うのかな? と思いきや、ひたすらつなぎ目をチクチクしていくんですね。羊毛フェルトはチクチクにはじまりチクチクに終わるのである。
いよいよ完成!
でき……た……できたぞー!
どうでしょうか? 獅子舞なのに髪型がリーゼントだったり、犬歯がほっぺのように見えたりと、お手本とちょっと(?)違う部分もありますが……そこも個性として受け入れられるのも、ものづくりの楽しいところなんですよね。
手間がかかった分だけ愛着も
ということで、はじめての羊毛フェルト体験。思い通りの形を作るのは、非常に難しかったです。一方で、作るのに時間がかかるので、出来上がったものへの愛着はひとしお。これからも時間があるときにチクチク続けたいなーと思った次第です。
なお、私の作業を見ていた娘(小6)が、「自分もやりたい! 」とすっごく食いついてきたんです。針先でのケガにさえ気を付ければ、子どもと一緒に楽しめると思います。
ヤマハ発動機のサイトには、他にもいろいろな羊毛フェルトのレシピを公開していますので、自分にもできそうな難易度のものから挑戦してみてはいかがでしょうか?