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福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也が、読売ジャイアンツへのFA移籍を決断した。甲斐はFA制度においてBランクに該当するとみられており、人的補償の行方が注目されている。巨人側は28人をプロテクトできるが、有望な選手たちがリストから外れる可能性がある。ここでは、プロテクトリスト当落線上と目される注目選手を紹介したい。
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佐々木俊輔
・投打:右投左打
・身長/体重:174cm/80kg
・生年月日:1999年11月6日
・経歴:帝京高 - 東洋大 - 日立製作所
・ドラフト:2023年ドラフト3位
ルーキーイヤーの2024年は開幕スタメンに抜擢されるなど、好スタートを切った佐々木俊輔。プロの水に慣れた2025年はさらなる躍進が期待されるが、プロテクトリストでは当落線上となりそうだ。
日立製作所から2023年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。オープン戦で打率.400(45打数18安打)と結果を残し、開幕戦では「1番・中堅」でスタメンに抜擢された。
だが、好調を維持できず、5月下旬に二軍降格。夏場に再昇格を果たしたが、最終的に59試合の出場で打率.231、6打点、2盗塁でシーズンを終えた。
それでも、6月29日の広島戦ではフェンスに激突しながらも捕球するなど、俊足を活かした外野守備も見られた。
また、二軍では54試合に出場し、打率.315、3本塁打、20打点、11盗塁の好成績をマーク。2025年の飛躍を予感させる一方で、巨人の外野は浅野翔吾、萩尾匡也らが控える激戦区だ。
さらに、福岡ソフトバンクホークスの外野陣は近藤健介をはじめ、柳町達、川村友斗など左打者が飽和気味となっている。
こうした編成状況を加味すると、佐々木がプロテクトから外れるケースも考えられそうだ。
京本眞
・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/80kg
・生年月日:2004年2月6日
・経歴:明豊高
・ドラフト:2021年育成選手ドラフト7位
2024年は一軍デビューを果たすなど、飛躍の足掛かりを作った京本眞。有望株の1人だが、一軍実績を踏まえると、リストから漏れる可能性も否めない。
明豊高時代には3年時に春夏連続で甲子園に出場。189センチという恵まれた体格を持ち、2021年育成選手ドラフト7位で読売ジャイアンツに入団した。
2023年は二軍で先発ローテーションに定着し、15試合の登板で5勝4敗、防御率2.36の好成績をマーク。2024年は春季キャンプの途中から一軍に合流し、開幕前に支配下契約を勝ち取った。
5月1日のヤクルト戦で一軍デビューすると、村上宗隆らクリーンアップを打ち取り、1回無失点と上々のスタートを切った。
しかし、一軍に定着することはできず、4試合の登板で防御率3.60。二軍では30試合の登板で2勝1敗、防御率4.99にとどまった。
それでも、同年オフに参加したオーストラリア・ウィンターリーグでは光るものを見せた京本。最速150キロ超のストレートは大きな魅力となるだけに、プロテクト外となれば獲得を検討したい逸材だろう。
小林誠司
・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/86kg
・生年月日:1989年6月7日
・経歴:広陵高 - 同志社大 - 日本生命
・ドラフト:2013年ドラフト1位
甲斐拓也のFA加入によって正念場となるのが、2025年でプロ12年目の小林誠司だろう。プロテクトリストにおいても、微妙な立ち位置となりそうだ。
日本生命から2013年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団した小林。ルーキーイヤーから一軍での出場機会を得ると、プロ3年目の2016年に正捕手の座を獲得した。
翌2017年にはリーグ1位の盗塁阻止率.380をマークし、ゴールデングラブ賞を受賞。一方、同年は138試合の出場で打率.206、2本塁打、27打点と打撃が大きな課題となっていた。
2020年以降は大城卓三や岸田行倫の台頭があり、スタメンマスクの機会が減少。2024年は第3捕手の立ち位置となり、42試合の出場で打率.152に終わった。
2025年は甲斐の加入だけでなく、バッテリーを組んでいた菅野智之がボルチモア・オリオールズに移籍したことも相まって、より厳しい立場となることが予想される。
チーム内の捕手では最年長の小林だが、プロテクトの有無は難しい判断となりそうだ。
泉口友汰
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/80kg
・生年月日:1999年5月17日
・経歴:大阪桐蔭高 - 青山学院大 - NTT西日本
・ドラフト:2023年ドラフト4位
遊撃を中心に守備力の高さが光る泉口友汰だが、プロテクトから漏れる可能性もありそうだ。
大阪桐蔭高、青山学院大と名門チームで遊撃手を務めた泉口。社会人野球のNTT西日本を経て、2023年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団した。
ルーキーイヤーの2024年は開幕一軍スタートを切ると、門脇誠の不調もあって一時はレギュラーを奪取した。
シーズン後半は門脇にポジションを譲る形となり、最終的に66試合の出場で打率.201、1本塁打、9打点に終わったが、堅実な内野守備で貴重な戦力となった。
一方、チームには打撃が期待される高卒5年目の中山礼都や、2024年ドラフト2位入団の浦田俊輔(九州産業大)など、若い内野手が多く控える。
2025年でプロ2年目を迎える泉口だが、社会人からプロ入りしたため、ライバルの中ではやや年齢が高い。編成状況を踏まえると、プロテクトリストでは当落線上に位置すると考えられる。
大江竜聖
・投打:左投左打
・身長/体重:173cm/82kg
・生年月日:1999年1月15日
・経歴:二松学舎大付高
・ドラフト:2016年ドラフト6位
2021年に47試合に登板した実績を持つ大江竜聖。だが、近年は登板機会が減少しており、プロテクトリストでは微妙な立ち位置となりそうだ。
二松学舎大付高から2016年ドラフト6位で読売ジャイアンツに入団。2020年にサイドスローに転向すると、同年は43試合の登板で12ホールドポイント(3勝0敗9ホールド)、防御率3.11とブルペンの一角に定着した。
さらに、翌2021年には自己最多の47試合に登板し、13ホールドポイントをマーク。左のリリーバーとして存在感を示していたが、2022年以降は数字を落とした。
2024年は5月から一軍に合流。6月8日のオリックス戦では1回を無失点に抑えたが、3四球を与えるなど、首脳陣の信頼を得られない投球が目立った。
夏場以降はファームを主戦場とし、一軍では16試合の登板で5ホールド、防御率2.63という成績でシーズンを終えた。
チームには高梨雄平など、同タイプの投手が在籍。リリーフ層も厚みを増しているだけに、厳しい立場となっている。
オコエ瑠偉
・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/90kg
・生年月日:1997年7月21日
・経歴:関東第一高
・ドラフト:2015年ドラフト1位
移籍後は出場機会を増やしているオコエ瑠偉も、当落線上に位置する選手の1人だ。
2015年ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団したオコエ。高卒1年目から一軍デビューを飾ったが、思うような結果を残せないシーズンが続いた。
2022年はわずか6試合の一軍出場に。同年オフに開催された現役ドラフトで、読売ジャイアンツに移籍となった。
心機一転、新天地で迎えた2023年は「1番・左翼」で開幕スタメンに抜擢。一軍定着には至らなかったが、41試合の出場で打率.235、2本塁打、6打点を記録した。
移籍2年目の2024年は、さらに出番が増加。自己最多の68試合に出場して打率.261、3本塁打、13打点、4盗塁とまずまずの数字をマーク。
また、9月7日のDeNA戦ではサヨナラ本塁打を放つなど、印象的な活躍を見せていた。
だが、同ポジションを争う生え抜きの浅野翔吾、萩尾匡也ら若手を優先する形となれば、プロテクトリストから外れる可能性も否定できない。
【了】