OWNDAYSはこのほど、遠近両用メガネについての調査結果を発表した。調査は2024年10⽉29日~10⽉30日、20~69歳までの男女で「遠近両用メガネを知っている」600人を対象にインターネットで行われた。
「遠近両用メガネ」を使用している人の割合は?
40代の7割、50代の約9割は「自分は老眼かもしれないと思ったことがある」と回答している。一方で、40代の遠近両用メガネに保有率は約18%、50代においても約30%に留まっていることが判明した。特に40代の女性においては約8%しか保持していない。
遠近両用メガネを持っていない理由
40代で遠近両用メガネを持っていない理由は、「年齢的に会わない・まだ自分には早いと感じるから」の回答が1番多い結果となっており、老眼を感じているものの、「遠近両用メガネ=自分のメガネ」というように、自分ゴト化できていないことがわかる。また「老けて見られそうだから」といったマイナスなイメージよりも、「使いにくそうだから」、「新たに作るのが面倒だから」、「価格が高いから」という理由が上位にランクインしており、着用・購入ハードルが高い点が、遠近両用メガネが広く浸透できていない理由につながっている。また同様に、遠近両用メガネのマイナスなイメージとして、「価格が高い」「慣れるのに時間がかかりそう」というイメージが上位にランクインしている。
老眼を我慢しているしぐさのほうが老けて見えると判明
「スマホや本を目から話して見るしぐさ」、「スマホや本を見るときに眉間に皺を寄せるしぐさ」など、老眼を我慢しているしぐさは50歳に見えることが判明した。また、自分の健康や状態に合わせて、遠近両用メガネや老眼鏡を使用している人に対して、約8割の人が好感を持てると回答しており、老眼を我慢せずに遠近両用メガネを着用する方が良い傾向に。
老眼を我慢することで悪影響も
丸山眼科クリニックの眼科専門医 伊藤裕子氏が老眼について以下のように解説している。
「老眼は通常40歳頃から始まり、身体の中でも老化を最初に実感する器官といわれています。近年ではスマートフォンやパソコンを長時間使用することによる『スマホ老眼』が原因で、その若年化が進んでいます。
老眼を意識した遠近両用メガネは、強度の近視で遠くがよく見えるメガネをかけている方や、若い頃に視力が良かった遠視の方など、個々の見え方に合わせた設計が必要です。老眼が始まっているにもかかわらず適切なメガネを使用しない場合、眼精疲労やドライアイの原因となることがあります。スマートフォンやパソコンを見る時間が長い現代人のライフスタイルでは、遠用メガネだけでなく、中・近距離用といった用途に合わせたメガネを使用することが目に優しく、快適な見え方を保つために重要です」