恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するエウレカは、恋活・婚活に関する家族間のコミュニケーションについて、インターネット調査を行った。調査期間は2024年11月12日~2024年11月14日で、調査対象は全国に住むペアーズユーザー(20~39歳の男女4,047人)であった。

帰省時に実家で恋愛や結婚の話をした経験がある独身者(実家暮らしを除く)は72.1%で、そのうち2人に1人は「(恋活・婚活への)プレッシャーを感じる」と回答した。また、プレッシャーを感じている人のうち、これらの話題が憂鬱で「恋活や婚活のモチベーションが低下したことがある」と答えた人は42.9%であり、「帰省を実際に取りやめたことがある」と答えた人は17.4%であった。プレッシャーを感じた若者はモチベーションが低下するだけでなく、実際に帰省を取りやめるまでに至っており、いわゆる「帰省ブルー」と呼ばれる状態が行動に表れた可能性があるという。

帰省時に恋愛・結婚の話題を振られた経験がある人に「プレッシャーを感じたことによる帰省時の行動」を選択形式で質問したところ、最も多い回答は「特に何もしていない」で38.2%であり、具体的な行動として最も多かったのは「恋愛や結婚よりも優先度が高い事柄があると伝える」で27.7%であった。また、優先度が高い事柄の具体的な内容を質問したところ、「仕事」(39.7%)が最も多く、続いて「趣味(推し活など)」が28.4%、「自分磨き」が13.4%であった。価値観が多様化する社会で、自分なりの人生を見つけた多くの若者が自身の想いを家族に伝える一方で、会話を避ける行動を取ったり、実家でプレッシャーを感じたままにしたりして過ごす人が数多くいる実情がうかがえるとのこと。

婚活の話題でプレッシャーに感じた具体的な内容として、最も多い回答は「恋人はいないのか? と聞かれる」で、66.3%であった。続いて「孫の顔が見たい」が34.4%、「〇〇さんは結婚したらしい」が28.7%と、本人の状況に直接触れないながらも親自身の気持ちを伝える言葉が並ぶ結果となった。自分のペースで恋愛や結婚と向き合いたい人にとって、決まった将来像への期待や他人との比較は心理的負担を感じる傾向があるようだという。

結婚に関連する価値観について世代間ギャップを感じているか聞いたところ、「とても感じる」の回答が最も多かった価値観は「子どもの有無」で31.4%、逆に少なかったのは「結婚相手の学歴」で10.1%であった。「とても感じる」と「やや感じる」の合計で見ると、最も割合が高かった価値観は「結婚する年齢」がトップとなり、昨今の少子高齢化や晩婚化の状況も反映した結果と言えそうであるとのこと。

帰省の際に、家族が恋愛や結婚に関する話題を投げかける理由について聞くと(複数回答可)、「子どもを単純に心配している」が76.3%と圧倒的な回答率であった。なお、具体的な理由として、「恋バナが好き」や「会話の糸口」「推し活への心配と呆れ」といった回答があった。

自身の恋活・婚活について、親や親族にどのようなスタンスでいてほしいか質問すると、「静かに見守ってほしい」が最も多く、回答の過半数を占める結果となった。これらの結果は、親の言葉を「心配する気持ち」として理解するがゆえに、プレッシャーとして受け止めている実情と言えるとのこと。

「普段帰省する際、以下の内容についてどのくらいの頻度で会話をしますか?」という質問に対して、「全くしない」の回答が最も多かった話題は「恋愛や結婚の話」(27.9%)であった。「いつも(話題に)する」という回答もわずか7.6%にとどまり、「親や親族の老後の話」に次ぐ、話題になりにくい内容となっているという。仕事の話やその他の話はもちろん、家族の近況は「いつもする」「時々する」が合計で80%前後に達していることと比較すると、その差は大きいとのこと。