森永乳業「毎朝爽快」シリーズは、お通じの悩みに関する調査の一環として、書店に行くとなぜか急にトイレに行きたくなる「青木まりこ現象」に着目し、その実態を調査した。対象は20代〜60代の男女1,000人で、10月25日にインターネット調査(QiQUMO)を通じて行われた。
「書店に行くとなぜかトイレに行きたくなる…」という現象は古くからあり、1985年に経験談を投稿した方の名前から「青木まりこ現象」と呼ばれている。「青木まりこ現象」を知っているかという質問に対して、「現象の名前を知っている」と答えた人は8.9%だった。しかし、「現象は知っているが、名前は知らない」と答えた人は31.0%となり、およそ4割が書店に行くとトイレに行きたくなる「青木まりこ現象」を認知している。
実際に書店に行くと便意をもよおしトイレに行きたくなることがあるかと尋ねると、「いつも感じる」と答えた人が6.5%、「時々感じる」と答えた人が23.3%と全体の約3割が「青木まりこ現象」を経験している。男性(27.2%)より女性(32.4%)がやや多く、60代(22.0%)がやや少ないものの、性別や年代に関係なく、現象を経験する人が一定数いると分かった。
全員にお通じの悩みについて尋ねると、10.4%が「慢性的に悩んでいる」、29.2%が「時々悩むことがある」と答え、全体の約4割がお通じの悩みを抱えていることが分かった。 そこで、お通じ悩みの有無で「青木まりこ現象」の経験率を見ると、悩みがあると答えた人では46.0%と半数近くが「青木まりこ現象」を経験しており、お通じ悩みがない人の経験率(19.2%)の約2.4倍と大きく上回っている。お通じ悩みがある人の方が「青木まりこ現象」を経験しやすいようだ。
「青木まりこ現象」を経験したことがあると答えた298人に、書店に行くことでお通じ悩みが解消されたことがあるかと尋ねると、23.8%と約4人に1人が「解消されたことがある」と答えた。また、現象経験者のお通じ悩み別に見ると、「慢性的に悩んでいる」人では45.7%と半数近くが書店でお通じスッキリを体験をしている。
さらに、「青木まりこ現象」経験者298人に、書店でどんなときに現象が起こりやすいかを質問したところ、「本を探して書店内を歩き回っている時」(34.6%)、「本をパラパラめくっている時」(29.2%)、「書店に立ち入った時」(27.2%)なとが挙げられた。書店に長くいるから現象が起きるわけでもないようで、滞在時間との関連性は薄そうだ。
次に、どんな書店にいるときに起きやすいかを尋ねると、「大型書店」(56.7%)が圧倒的に多く、経験者の半数以上が大型書店でもよおしている。次いで「ショッピングモール内の書店」(25.5%)、「街中の小さな書店」(22.5%)、「古本屋」(20.5%)の順となった。小さな本屋さんより大きな書店の方が現象が起きやすいようだ。
全員に書店以外で行くだけでトイレに行きたく場所があるか、質問したところ、74.2%は「特にない」と答え、書店以外で「青木まりこ現象」が発生する場所が「ある」と答えた人は25.8%だった。行きたくなる場所があると答えた人に具体的な場所を聞くと、「ドラッグストア」(27.5%/全体1,000人中7.1%)、「家電量販店」(19.0%/全体の4.9%)、「スーパーマーケット」(17.4%/全体の4.5%)が上位に挙げられた。書店以外でも「青木まりこ現象」は起きないわけではないようだが、1位の「ドラッグストア」でもそのチカラが及ぶのは全体のわずか7%。
「青木まりこ現象」は、なぜその現象が起きるのかいまだ解明されていない。そこで、書店以外でトイレに行きたくなる場所があると答えた258人に便意をもよおす要因の予想を尋ねてみると、「ニオイが関係している」(35.7%)と答えた人が最も多く、次いで「空気内の物質」(19.0%)、「音楽や雰囲気」(18.6%)が挙げられた。 また、書店以外でトイレに行きたくなった際のエピソードを伺うと、「映画館で水が出てくるシーンを見ると行きたくなる水音現象がある」 「歯医者さんの待合室で歯を削る音が響くとソワソワして必ずトイレに入るので、私にとってはドリルの悪夢現象です」など、独自の「青木まりこ現象」エピソードが寄せられた。
調査の結果、全体の約3割となった「青木まりこ現象」の経験率。森永乳業の公式X「森永乳業@もーりー(@morinaga_milk_)」でも、「青木まりこ現象」の経験の有無について聞いたところ、11月10日から12日の48時間で22,594件の回答が集まり、うち56.8%(12,833件)が、本屋でトイレに「行きたくなる」と回答。共感の声や体験談が寄せられた。