数万もの数があるといわれる漢字の中には似ているものが多くあります。書き間違いをしないよう、正しい漢字を覚えておきましょう。本記事では、似ている漢字をジャンル別に一覧でまとめました。脳トレや間違い探しの材料としても活用してみてくださいね。
部首が似ている漢字
まずは部首が似ていて、それ以外は同じ形をしている漢字を紹介します。違いを覚えられるように、それぞれの漢字の部首も確認しておきましょう。
積(部首/のぎへん) 績(部首/いとへん)
積は「面積」、績は「成績」で使います。紛(部首/いとへん) 粉(部首/こめへん)
紛は「紛失」、粉は「花粉」で使います。枝(部首/きへん) 技(部首/てへん)
枝は「枝葉」、技は「技術」で使います。検(部首/きへん) 倹(部首/にんべん) 険(部首/こざとへん)
検は「検査」、倹は「倹約」、険は「危険」で使います。桂(部首/きへん)、佳(部首/にんべん)
桂は「桂馬」、佳は「佳境」で使います。徐(部首/ぎょうにんべん)、除(部首/こざとへん)
徐は「徐行」、除は「除外」で使います。掘(部首/てへん)、堀(部首/つちへん)
掘は「発掘」、堀は「外堀」で使います。提(部首/てへん)、堤(部首/つちへん)
提は「提案」、堤は「堤防」で使います。挟(部首/てへん)、狭(部首/けものへん)、侠(部首、にんべん)
挟は「挟撃」、狭は「狭義」、侠は「任侠」で使います。側(部首/にんべん)、測(部首/さんずい)
側は「裏側」、測は「推測」で使います。侵(部首/にんべん)、浸(部首/さんずい)
侵は「侵入」、浸は「浸水」で使います。諸(部首/ごんべん)、緒(部首/いとへん)
諸は「諸国」、緒は「情緒」で使います。識(部首/ごんべん)、織(部首/いとへん)、職(部首/みみへん)、幟(部首/はばへん)
識は「識別」、織は「組織」、職は「職業」、幟は「旗幟」で使います。朗(部首/つきへん)、郎(部首/おおざと)
朗は「朗報」、郎は「新郎」で使います。壁(部首/つちへん)、璧(部首/おうへん)
壁は「壁紙」、は「完璧」で使います。菅(部首/くさかんむり)、管(たけかんむり)
菅は「菅蓋」、管は「血管」で使います。薄(部首/くさかんむり)、簿(たけかんむり)
薄は「薄情」、は簿「簿記」で使います。盤(部首/さら)、磐(部首/いしへん)
盤は「終盤」、磐は「常磐」で使います。烈(部首/れんが)、裂(部首/ころもへん)
烈は「強烈」、裂は「分裂」で使います。熊(部首/れんが)、態(部首/こころ)
熊は「熊手」、態は「状態」で使います。弊(部首/こまぬき)、幣(部首/はばへん)
弊は「疲弊」、幣は「紙幣」で使います。秦(部首/のぎへん)、泰(部首/したみず)
秦は「太秦」、泰は「安泰」で使います。栽(部首/きへん)、裁(部首/ころもへん)
栽は「栽培」、裁は「裁判」で使います。歴(部首/とめる)、暦(部首/ひへん)
歴は「歴史」、は「西暦」で使います。
部首以外が似ている漢字
次に、部首は同じで、それ以外の部分が似ている漢字をピックアップ。どこが違うのか探してみてください。
網、綱(部首/いとへん)
網は「網膜」、綱は「命綱」で使います。縁、緑(部首/いとへん)
縁は「血縁」、緑は「緑茶」で使います。微、徴(部首/ぎょうにんべん)
微は「微妙」、徴は「特徴」で使います。徒、従(部首/ぎょうにんべん)
徒は「徒歩」、従は「従事」で使います。磯、礎(部首/いしへん)
磯は「磯部」、礎は「基礎」で使います。滅、減(部首/さんずい)
滅は「幻滅」、減は「減少」で使います。消、清(部首/さんずい)
消は「消失」、清は「清潔」で使います。柵、棚(部首/きへん)
柵は「鉄柵」、棚は「棚卸」で使います。桶、樋(部首/きへん)
桶は「棺桶」、樋は「樋口」で使います。族、旅(部首/ほうへん)
族は「家族」、旅は「旅行」で使います。捨、拾(部首/てへん)
捨は「取捨」、拾は「収拾」で使います。荻、萩(部首/くさかんむり)
荻は「下荻」、萩は「秋萩」で使います。陳、陣(部首/こざとへん)
陳は「陳列」、陣は「陣営」で使います。頂、預(部首/おおがい)
頂は「頂点」、預は「預金」で使います。項、頃(部首/おおがい)
項は「項目」、頃は「見頃」で使います。学、字(部首/こへん)
学は「学校」、字は「文字」で使います。貧、貪(部首/かいへん)
貧は「貧血」、貪は「貪欲」で使います。貢、責(部首/かいへん)
貢は「年貢」、責は「責任」で使います。貨、貸(部首/かいへん)
貨は「貨物」、貸は「貸与」で使います。各、名(部首/くちへん)
各は「各位」、は「名前」で使います。奮、奪(部首/だい)
奮は「奮闘」、奪は「奪取」で使います。警、誓(部首/ごんべん)
警は「警察」、誓は「宣誓」で使います。忘、志(部首/こころ)
忘は「忘却」、志は「意志」で使います。感、惑(部首/こころ)
感は「感動」、惑は「迷惑」で使います。
墓、基(部首/つちへん)
墓は「墓穴」、基は「基本」で使います。延、廷(部首/えんにょう)
延は「延長」、廷は「法廷」で使います。遺、遣(部首/しんにょう)
遺は「遺産」、遣は「派遣」で使います。戒、成(部首/ほこづくり)
戒は「警戒」、成は「成長」で使います。
字形が似ている漢字
次は、小さなパーツの有無で、形や構造が似ている漢字を集めてみました。
線の有無
鳥、烏
鳥は「鳥肌」、烏は「烏合」で使います。自、白
自は「自由」、白は「告白」で使います。酒、洒
酒は「飲酒」、洒は「洒落」で使います。間、問
間は「時間」、問は「問題」で使います。伸、仲
伸は「伸長」、仲は「仲間」で使います。旬、句
旬は「初旬」、句は「句点」で使います。古、占
古は「古典」、占は「占拠」で使います。巳、己
巳は「巳年」、己は「自己」で使います。東、束
東は「東西」、束は「約束」で使います。具、貝
具は「道具」、貝は「貝殻」で使います。臣、巨
臣は「大臣」、巨は「巨大」で使います。子、了
子は「子ども」、了は「了解」で使います。眼、眠
眼は「眼下」、眠は「睡眠」で使います。幸、辛
幸は「幸福」、辛は「辛辣」で使います。困、因
困は「困惑」、因は「原因」で使います。止、上
止は「停止」、上は「上下」で使います。
点の有無
太、犬、大
太は「丸太」、犬は「犬猿」、大は「大小」で使います。氷、永、水
氷は「氷点」、永遠は「永遠」、水は「水道」で使います。玉、王、主
玉は「玉石」、王は「王子」、主は「主役」で使います。方、万
方は「方角」、万は「万能」で使います。遂、逐
遂は「完遂」、逐は「駆逐」で使います。卵、卯
卵は「卵白」、卯は「卯年」で使います。金、全
金は「金属」、全は「全体」で使います。
「ノ」の有無
幼、幻
幼は「幼稚」、幻は「幻覚」で使います。系、糸
系は「系統」、糸は「糸口」で使います。血、皿
血は「血液」、皿は「小皿」で使います。任、仕
任は「責任」、仕は「仕事」で使います。待、侍
待は「待機」、侍は「侍医」で使います。伐、代
伐は「伐採」、代は「代用」で使います。少、小
少は「多少」、小は「最小」で使います。
部首の有無
健、建
健は「健康」、建は「建築」で使います。働、動
働は「労働」、動は「運動」で使います。擬、疑
擬は「擬音」、疑は「疑問」で使います。儀、義
儀は「儀式」、義は「正義」で使います。倒、到
倒は「倒木」、到は「到着」で使います。拠、処
拠は「拠点」、処は「処置」で使います。
線が出ているかいないか
力、刀
力は「体力」、刀は「短刀」で使います。土、工
土は「土地」、工は「人工」で使います。由、田
由は「自由」、田は「田舎」で使います。申、甲
申は「申告」、甲は「甲羅」で使います。右、石
右は「左右」、石は「化石」で使います。夫、天
夫は「夫婦」、天は「天気」で使います。
その他
密、蜜
密は「秘密」、蜜は「蜂蜜」で使います。考、孝
考は「考察」、孝は「孝行」で使います。科、料
科は「科目」、料は「料理」で使います。功、巧
功は「功績」、巧は「技巧」で使います。未、末
未は「未来」、末は「末尾」で使います。千、干
千は「千億」、干は「干物」で使います。車、東
車は「車庫」、東は「東京」で使います。爪、瓜
爪は「深爪」、瓜は「苦瓜」で使います。白、臼
白は「白黒」、臼は「杵臼」で使います。策、索
策は「策定」、索は「検索」で使います。軒、幹
軒は「軒先」、幹は「根幹」で使います。
似ている漢字をしっかり覚えて間違いを防ごう!
似ている漢字をジャンル別に紹介しました。最近はデジタル化によって手書きをする機会が減り、いざ書こうとすると漢字を思い出せないことも少なくありません。思わぬミスで恥かないよう、ぜひこの機会に正しい漢字を覚えてみてくださいね。