アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.は11月14日、クリスマスや年末年始などのホリデーシーズンの消費傾向についての意識調査 「American Express Global Trendex - Holiday Seasons」の結果を発表した。調査は2024年6月21日~7月17日、日本含む世界13の国や地域に住む、世帯年収が5万ドル以上で年に1回以上旅行をする成人、約13,500人(米国約2,000人、香港約500人、その他の国約1,000人ずつ)を対象にインターネットで行われた。
自分のための消費需要の高まり
ホリデーシーズンのギフトについて、誰にどの程度の額のギフトやプレゼントを贈るか質問したところ、日本では上位から「自分自身へのギフト(27,461円)」、「家族へのギフト(23,524円)」、「子供以外の家族へのギフト(22,134円)」と、「自分自身へのギフト」に最も多くの金額を費やす傾向が見られた。1年の締めくくりや、新しく始まる1年に向けて、自分へのご褒美消費の意欲が高まっていることがうかがえる。
「自分自身へのギフト」について、具体的な内容に目を向けてみると、「アクセサリー(ジュエリー、時計、財布、バッグなど)」が最も多く、全体の38%を占めた。次いで「衣類」と「旅行」がそれぞれ37%となっている。
また、ホリデーシーズンの過ごし方について、日本のZ世代・ミレニアル世代の32%が「ひたすら自分を磨く」と回答しており、X世代やベビーブーマー世代の25%と比較すると、自己研鑽への関心が高い様子がうかがえる。
ホリデーシーズンの旅行意欲は?
「年末年始のホリデーシーズンに旅行する予定はありますか?」という質問に対して、日本の回答者の63%が「予定している」としており、半数以上に達している。世代別に見ると、Z世代とミレニアル世代はそれぞれ74%と、ベビーブーマー世代(51%)と比較して高い傾向にある。中でも、Z世代の33%は「予定があり、すでに予約している」と回答しており、この結果は全世代の中で最も高く、日本の回答者の全体平均の18%を大きく上回っている。さらに、「予定があり、すでに予約している」と回答した割合を在住エリア別で比較すると、関西在住の回答者が最も高い結果となっている(27%)。
また、旅行費の節約方法に関する質問への回答では、「海外旅行ではなく国内旅行にする(75%)」という回答が最も多く、次いで「ピーク時を外して(平日等に)旅行する(66%)」、「旅行向けクレジットカードの特典や航空会社のマイル/ロイヤルティポイントを利用する(54%)」と続き、ホリデーシーズンの旅行に向けて工夫する様子などが見受けられる。
さらに、旅行先に関する質問では、旅行を予定している日本の回答者のうち90%が「国内」と回答しており、世界13の国や地域の平均(69%)と比較しても高い割合を示している。
イベントへの参加はZ世代が積極的
ホリデーシーズンのイベントへの参加予定について聞いたところ、日本ではZ世代の意欲が最も高い傾向で、「クリスマスパーティーや忘年会・新年会に行く」との回答が33%と全世代平均の29%より高く、「その期間に開催されるスポーツイベントやアクティビティへ参加する」との回答が26%と全世代平均の15%より高いなど、アクティブに年末年始のイベントに参加する傾向が明らかとなった。